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あえて止める

by 唐草 [2021/01/10]



 ちょっと寒すぎやしないだろうか?
 今朝の冷え込みで玄関の外に置いてあったガラスの器に入っていた水はすべて凍っていた。まるで器ごと冷凍庫に入れていたかのよう。それもそのはず、昨晩20時ぐらいから0度を下回り、最低気温は氷点下5度を記録していた。完全凍結も頷ける寒さだ。
 季節的にも一年で一番寒い時期だというのは分かっているが、それにしても寒すぎる。雪に関するニュースを見ていると全国で北からの寒気が猛威を振るっているようだ。冬将軍に侵略されているような状態なのだろう。
 ここまで寒くなると築40年を超える我が家では寒さに太刀打ちできない。さすがに屋内が氷点下になることはないけれど、廊下は体の芯まで冷やす空気に満ちている。部屋の扉を開けたときの空気の感じが、冷蔵庫を開けたときのそれに似ている。
 単に空気が冷たいだけじゃなくて壁も床も冷え切っている。家そのものが冷たくなっていると考えるのが適切なのだろう。ここまで冷え切ってしまうと、もはやエアコンだけでは対応しきれない。断熱力の弱い壁がドンドン屋内の熱を奪い、外気の冷たさを運んでくる。
 朝からずっとフル稼働のエアコンの駆動音を聞いているうちにある考えが浮かんだ。
 小さなエアコンを鞭打って無理やり働かせて物足りない暖をとるよりも、ぼくが全力で防寒したほうがマシなんじゃないか?という考えである。
 幸いにも今日は日曜日で仕事はない。机に向かうこともないので一日中布団をかぶってられる。電気代的にも地球環境的にもぼくが頑張ったほうが良いのではないだろうか?
 と言う訳で、この寒さの中あえてエアコンを止めた。これを書く今のぼくは、毛糸の指ぬき手袋、ニット帽、キルティング生地の室内ジャケットを身に着けている。このまま外に出ても寒くない耐寒装備だ。その出で立ちのまま腰までベッドに入ってぬくぬくしている。エアコンより布団のほうがずっと温かい。
 断じて、休みだからってベッドでグウタラしているのではない。地球環境に思いを馳せた結果のエコな姿である。