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やっぱり最後はtelnet

by 唐草 [2020/01/11]



 メールが届かない。
 このシンプルな問題を解決するのは、実際のところとても難しい。送信者が送信ボタンを押してから受信者のアプリに届くまでの経路は、山あり谷ありトラップありの障害物競走のように危険で複雑な道のりなのだ。
 あるときは送信に失敗しているかもしれない。別のときは受信に失敗しているのかもしれない。はたまた途中の経路に問題が発生していたのかもしれない。問題が発生している場所を特定するのがとても難しい。
 「原因の特定が難しくても、コンピュータに詳しければ直せるんでしょ?」と言われたりすることも少なくないが、それはとんでもない勘違いである。どんなに詳しくても、自分が直せる場所に問題があるのか、手出しできないところに問題があるのかを識別するのが関の山である。
 これは現実の郵便配達と全く同じである。郵便のことを知り尽くしたベテランの郵便局員でも、切手が貼られていない手紙は配送してくれない。宛先に家もポストもなければ配達できない。配達途中で車が行方不明になってしまったらお手上げである。それと同じようなものである。
 郵便配達事故よりメール送信エラーの方がマシなところがあるとすれば、配達経路の状況をPCの前から動かずに確認できることだ。郵便で言うところのポストの状況や配達車両の走行状態なんかを確認できるようなものである。車が壊れてるんならお手上げだとか、自宅のポストが壊れているのなら直そうとか判断ができる。
 メール配達状況の確認方法はいくつもある。基本は発信元や送信元を変えてメールを送るだけ。それでもダメならアプリや中継サーバを変えてみたりする。ここまでやっても原因が確認できなかったら、いよいよ最終手段でもあるコマンド直打ちの出番である。
 telnetと呼ばれる70年代からある昔ながらの通信方法でサーバに直接アクセス。そして、メール送信プロトコルを1文字ずつ手で打っていくのだ。これでダメなら完全にお手上げとなる。
 昨日今日と届かぬメールに振り回されていたので、何通も手動でメールを送ることとなった。一文字でも打ち損じるとやり直しになる緊張感は、何度やっても胃が痛くなる。とても2020年のコンピュータとは思えないレトロな時間であった。