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1ヶ月乗り切れた

by 唐草 [2020/06/01]



 結局、5月は1度も出勤せずに済んだ。これはぼくにとってコロナ対策以上に意味のある結果である。
 ぼくはこの2ヶ月で2度だけ出勤したが、いずれも同じ理由によるものだった。リモート環境をインストールしてあるiMacがフリーズしてしまってにっちもさっちもいかなくなったからである。電源ボタンを長押ししてMacを強制終了させるためだけに出社したのだった。
 3月4月とちょうど1ヶ月おきの間隔で2回のフリーズに見舞われていた。過去から失敗を学べるぼくは、簡単な帰納法から起こり得る未来を予測していた。2度あることは3度ある。きっと5月25日ぐらいにMacがフリーズするだろうと確信めいた予測を立てていた。だからこそ、しっかりと対策を講じていた。
 先月にも書いたが、リモートアクセスできるPCを1台増やしたのだ。冗長化と言い張っているが、それが言葉だけなのは自分が一番理解している。2台のPCの中身はバラバラだし、Macがフリーズするという根本的な原因には何も触れていない。
 5月は可能な限りiMacへリモートアクセスしないように心がけた。スペックでは遥かに劣る旧型のノートPCをメインに使い続けてきた。8年の差は歴然とした性能の違いを生んでいた。何をするにも緩慢な動きは普段だったら耐え難いだろう。でも、「これは危機管理のためなんだ」とか「遅いのはリモートの遅延のせいだ」と嘘を自分に言い聞かせてきた。
 そんな方向違いの努力の結果、5月は1度もフリーズに見舞われなかった。ノートPCは一度勝手に再起動したような形跡があったが、リモートが途切れることもアプリがエラーを出すこともなく順調なまま。iMacはほとんど使っていないのでよくわからないが、まだちゃんと動いているように見える。
 正直なところ2台とも無事というこの成果には驚いている。ぼくの予想ではどちらか1台はフリーズするはずだった。そして「でも、もう1台あるから平気だよ」と涼しい顔をしているつもりだった。ぼくの慧眼が導き出した予想が、良い方向に裏切られるなんて夢を見ているようだ。
 この喜ばしい結果からぼくは1つの仮説を導き出した。macOSとChrome Remote Desktopの相性が悪いという身も蓋もない仮説だ。一般的にこれは責任転嫁と呼ばれる類のものだろう。