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トイレのスイッチ、再び

by 唐草 [2018/12/28]



 マザーボードの電池交換というわずか100円の修理で再び起動できるようになったぼくの相棒であるMac pro。とは言え、100%本調子に戻ったわけではない。前にも書いたが、起動時にマザーボードにある小さなリセットボタンを押してやらないと起動してくれない。ファミコンで育った世代なので、リセットボタンを押しながら電源操作をすることは幼き日に身に着けた本能に近い操作である。それ自体に苦痛を感じることはない。
 だが、1つだけ厄介な問題がある。
 リセットボタンを押すために常時ケースを開けておかねばならないのだ。ベッドが置いてあって埃の多いぼくの部屋でケースを全開にしてPCを利用するのは得策ではない。あっという間に本体内部は、灰色の埃で覆いつくされることだろう。さらにケースのフタは、50cm x 50cmぐらいの大きさのアルミ板。デカいし重いし傷つきやすい。そんな繊細なパーツをそこら辺に置いておくと必要以上に気を使ってしまう。
 だから可能な限りフタを閉めておきたい。でも、閉めてしまうとリセットボタンが押せないので起動できなくなってしまう。ぼくは板挟みに陥っていた。
 そんな時、別の起動方法を発見した。満身創痍のハードは、毎日ぼくに新鮮な驚きを提供してくれる。若干、心臓に悪いのが玉に瑕だが…。
 新たなる起動方法は、電源スイッチを押す前に電源コードを抜くという荒業。物理的なリセットである。これは確実な方法であるが、様々なケーブルがジャングルで繁茂する植物の根のように絡まっているぼくの部屋では電源コードを抜くのは容易い作業ではない。勢いあまってほかのコードを抜いてしまうなどの様々なリスクをはらんでいる。
 そこでぼくはさらに考えた。
 コンセントから電源ケーブルを引っこ抜かなくても電気を遮断する方法はあるはずだ。そこで目を付けたのが、1口のスイッチ付き節電タップである。Mac本体からの電源ケーブルを節電タップにつないで、節電タップにさらに延長コードをつなぐ。こうすることでぼくの机の上にスイッチを置くことができる。こうすれば部屋の蛍光灯を付けるのと同じぐらい簡単にMacへの電気供給を制御できる。我ながら素晴らしいアイディアである。
 なお、今回使用したスイッチ付き節電タップは前にも大活躍していた。先代のウォシュレットの調子が悪くなって「水は出せるが止められない」という困った事態に陥ったことがある。その時、強制的にウォシュレットを止めるために使っていたのだ。節電のためではなくキルスイッチとして活躍していた。今回も同じである。
 200円ぐらいの節電タップでぼくのMac proは、ますます元気になっていく(死体に鞭打ち?)。