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梅雨の眠り

by 唐草 [2020/07/12]



 梅雨といえば、細かな雨粒がシトシト降り注ぐ続くイメージがある。でも、今年はぜんぜん違う。日本各地で甚大な水害が起きてしまうほどの豪雨が続いている。南風も強いし、まるで小さな台風がずっと居座っているようだ。
 幸いにも我が家の方では水の被害は起きていない。鬱陶しい空模様のせいで、室内干しの生乾きな洗濯物に囲まれる毎日が続いているだけだ。このままでは、ぼくのベッドからキノコが生える日も近いだろう。
 雨続きの天気は体中リズムを大きく狂わせる。雨が降れば肌寒くなるし、つかの間でも青空が覗くと途端に真夏へと豹変する。起きているときは気温が変化しても服を着たり脱いだりしてすぐに対応できる。問題は寝ているときだ。
 ぼくは毎年6月に体調不良に襲われる。寝ても寝ても眠くて、胃の調子が悪い日が続く。遅れてきた5月病的なメンタルに起因するものかと疑ったこともあったが、職場が変わっても、生活が変わってもこの症状だけは変わらなかった。だから季節に起因する問題だろう。6月後半の梅雨の時期になると睡眠の質が著しく低下している可能性が見えてきた。
 この季節、寝ようと布団に入ったときは暑い。だから寝間着も掛け布団も薄手のものを使ってしまう。だが、その組み合わせだと明け方に寒くなる。目が覚めるほど寒くはないが、寝ながら少しでも寒さを防ごうと卵のように丸まって窮屈な睡眠となる。だからといって、明け方の寒さに焦点を当てて温かい装いにすると今度は暑くて眠れなくなる。寝られないよりは、寒くても寝られたほうがいいので薄手の装いを選んでしまう。
 無意識のうちにでも寒さを感じていると熟睡できないようである。6時間寝ても7時間寝ても、どうしてもスッキリ目が覚めない。起きた瞬間から眠るまでずっと眠いという、睡眠不足状態が続いてしまう。
 今年は、長雨のせいか毎年6月末に現れる睡眠不足状態がまだ続いている。今日なんて、寝不足解消のために昼寝をしていたら頭痛で目が覚めるというひどい状態だった。しかも、睡眠リズムを打ち破るほどの頭痛だったので、目覚めたら気分が最悪。ただの寝不足のくせに、なんだか重病を患ってしまったかのような最悪な状態だった。頭痛薬飲んで寝たら元気になったから良いけどさ。早く、梅雨が開けないかな。