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ハロウィンの準備

by 唐草 [2020/10/03]



 ハロウィンは、日本にすっかり定着した感がある。一部で暴徒と呼ぶべきバカな連中が発生するのが玉に瑕だが、イベントに乏しい(体育の日すら奪われてしまった!)10月の救世主としての顔もある。
 ぼくは昔からハロウィンが好きだった。とは言え、怪物の装いを身にまとったこともなければ、近隣の住宅にささやかな襲撃を行ったこともない。イベントに主役として参加することには縁もなかったし、興味もなかった。ぼくがハロウィンに惹かれていたのは、たったひとつの理由だけ。ジャック・オ・ランタンの意地悪そうでいながら可愛さも同居する絶妙な造形に魅せられていたからに他ならない。
 実際にカボチャをくり抜いてランタンを作ったことはない。作ってみたいと思う反面、食べ物がもったいないよなとケチな性分が出てきてしまう。それでも、やっぱり1度は作ってみたいと願っている。とは言え、オレンジ色の西洋かぼちゃをスーパーで買うのが難しいこともあっていまだにランタンを彫る機会には恵まれていない。
 ジャック・オ・ランタンを作ってみたいというぼくの内なる欲求は、今年も他者を無理やり巻き込む形で発揮されることになった。
 昨年、ぼくはハロウィンの2週間ぐらい前から職場のサイトを勝手にハロウィン仕様に変えた。誰にも相談せず、持てる権限を独断で行使しての暴挙とも呼ぶべき行いだった。サイト本体に何の影響もなかったこともあって、おとがめもなく無事にハロウィンを迎えられた。
 この体験は、ぼくの中で成功体験として分類されている。ようするに味をしめたのだ。
 だから、今年もやる。誰がなんと言おうと絶対にやる。
 と言う訳で、重要な仕事が山積みだと言うのにすべてを無視してサイトのハロウィン装飾に精を出した。カボチャとコウモリと幽霊が舞うかわいいサイトの準備が整った。大満足である。
 一仕事終えた満足感に包まれていたのは、そう長くはなかった。流石に今日からハロウィン仕様は長すぎるんじゃないか?急に冷静になてしまった。蜘蛛の巣など他のデザインの用意もしたいから公開は10/15からにしよう。
 勝手にもう一仕事、二仕事して今年もハロウィンを満喫するつもりだ。