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ボディタオル

by 唐草 [2021/03/27]



 体を洗うボディタオルを新しくした。破れるまで使った古いボディタオルに満足していたので、新しいものも同じ綿製を選んだ。メーカーは違うだろうが、タオルの性能や洗い心地は変わらないだろう。
 そう思っていたのだが、実際には全然違った。
 新しいタオルでいつもと同じように体を洗ったら肌がツルツルになった。まるで一皮むけたような感覚。鼻パックを剥がした直後の肌のようなツルツルさなので、比喩ではなく実際に一皮剥けたのだろう。まさかタオルを替えるだけでここまで大きな変化が起きるとは思ってもみなかった。
 新しいタオルの繊維がしっかりしているので、洗浄能力が高かった結果だろうか?それとも織の違いによる差なのだろうか?理由は分からないが、気のせいではない。ツルツルになった肌が動かぬ証拠である。
 新しいタオルの性能には満足なのだが、逆に考えると今までのタオルでは十分に体を洗えていなかったということではないだろうか?1年以上不潔な体で生活を送っていた可能性がある。不幸中の幸いとでも言おうか、仮に不潔な体だったとしてもこの1年は自宅にこもってばかりだったので他人に迷惑をかけたことは少ないのが救いだ。
 体の洗い過ぎは良くないという話も聞いたことがある。デスクワーク中心の暮らしだと汗をかく機会も少なければ、汚れをかぶってしまうこともない。だから力強く体をゴシゴシ洗うと必要以上に皮脂を落としてしまって乾燥肌につながるらしい。
 さて、ぼくの場合はどちらだろう?
 体臭は自覚するのが難しい。ぼくが懸念しているように不十分な洗浄だったとしても自分ではまず気が付けないし、迷惑を振りまいていたとしても誰かにストレートに指摘されることはまず無い。いままで洗浄不足で悪臭振りまく迷惑野郎だった可能性も否定できない。でも、根拠なく悪臭野郎だったと思いこんで新しいタオルで洗いまくってしまうとぼくの皮膚はボロボロになってしまう。
 新しいタオルでどのように体を洗うべきか?予想もしていなかった難問に直面してしまった。