カレンダー

2021/05
      
101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

人間のほうが優秀

by 唐草 [2020/10/21]



 1年半前に日本のGoogleマップで起きたサービス変更の騒ぎを覚えているだろうか?ぼくは忘れていた。
 騒ぎの発端はGoogleマップの日本地図が変更になったことにある。変更前までは、日本地図の老舗の一角であるゼンリンの地図を利用していた。ゼンリンの地図といえば、道路地図の精度の高さに定評がある。実際に測定員が現地を訪れ計測を行うことで高い精度を実現しているそうだ。カーナビの地図にも採用されていたと記憶している。
 昨年、Googleはゼンリンの地図の採用を取りやめた。代わりに用意したのが、GoogleのAIが作成したまったく新しい地図だった。なんでも航空写真から道路や建物を割り出して道路地図を作るらしい。AIの発展が人間の仕事を奪っていく実例になるかと思われた。
 だが、出来上がった地図はお粗末だった。航空写真の歪みがそのまま道に反映されてガタガタの道が現れたり、複雑な合流地点で複数の道がくっついて1本の太い道のように扱われてしまった例があったらしい。ぼくも近所の地図を眺めたら一部に不自然な道を見つけた。
 また、当時はAppleの自動生成地図の大失態が生々しく頭に残っていた。地図好きな人々(ぼくもそのひとり)は「パチンコガンダム駅」の再来を恐れてGoogleマップに見切りをつけた。そして、ゼンリンの地図が無料で使える場所としてYahoo!の地図アプリを避難先に選んだ。
 ぼくのタブレットにもYahoo!地図のアプリがインストールされている。これでいつでも正確な日本の道路地図を利用できると安堵したものだ。
 インストールして1年半経過したけれど、いまだにGoogleマップを使い続けている。不正確な地図で戸惑ったこともない。
 Googleの企業努力で日々地図の精度が向上しているのかもしれない。でも、それ以上にぼくが高精度の地図を必要としていなかったという事実が明らかになった。
 Yahoo!地図をインストールしたときは、人間の細やかな仕事の勝利を信じていた。精度は人間の作ったほうがまだ高い。でも、その精度は一般人にとって高すぎでしかなかったようだ。やっぱり、AIの勝ちなのか。