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30周年記念

by 唐草 [2021/01/29]



 BS放送のwowowを解約する決意を固めた。
 我が家はかなり早い時期からwowowに加入していた。2021年はwowow開局30周年らしいが、我が家の契約も30年近いはず。当時のことはよく分からないが、親世代にとって映画見放題のチャンネルというのは新規性があったのだろう。
 wowowという放送局の歴史は平坦ではなかったと記憶している。20年ぐらい前はメジャーな映画しか放送しなかったので、レンタルビデオの方がいろいろ楽しめる感じになっていた。ぼくにとってはビデオに録画できることぐらいしかメリットを感じていなかった。
 その後、海外ドラマに力を入れ始めてから風向きが変わった。良質な吹き替えを提供することで海外ドラマチャンネルという他にはなかったポジションに収まった。このおかげで一時期は毎日のようにwowowを見ていた。
 だが、ここ数年は見る機会が激減していた。1ヶ月で1度も見ない月もあった。ぼくが楽しみにしていた海外サスペンスドラマが、どんどん放送終了になってしまったせいだ。番組を輸入する側が吹き替えやプロモーションをどんなに頑張っても、本国での放送が終わってしまってはお手上げである。今になって考えれば、CSIとクリミナル・マインドが終わってしまったのがぼくにとっての終わりの始まりだった。
 また、旧態依然の高額な料金プランも契約継続に二の足を踏む要因だ。アマプラやNetflixなら1ヶ月500円で見られる時代に、いくら吹き替えの質が良いとは言え2,500円も払うのには抵抗がある。しかも、見ない月があるとなると余計だ。1月はイギリスのテレビドラマを3本見ただけなので、1本800円ぐらいで見た計算になる。面白かったけど今の感覚では高すぎる。同じ額を使うのならば、Apple TVとNetflixにHuluをまとめて契約したほうが楽しめそうだ。
 そんな訳で今月いっぱいでの解約を決意した。
 30周年プレゼントキャンペーンの案内メールに書かれたURLから退会手続きに進むのは、ちょっとだけ寂しさがあった。