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リモートリモート

by 唐草 [2021/04/27]



 PS4にリモートプレイというものがある。ネット経由で自分のPS4にアクセスして、いつでもどこでもゲームを楽しめる機能だ。
 可能性を感じる機能だが、これまでリモートプレイを通じてゲームで遊んだことは一度もなかった。24時間ゲームで遊びたいと考えているぼくでさえ利用したことがないのだから、世界的に見ても利用率は低いだろう。
 ぼくがこの機能を使っていなかったのには切実な理由がある。職場でゲームなんて言語道断という気高い判断でないことは、簡単に想像できるはず。実のところ以前から何度もリモートプレイを試していた。だが、どういう訳か自宅のPS4に接続できなかった。いろいろ調整しても状況は変わらないまま。
 それでもぼくは諦めていなかった。システムソフトウェアのバージョンアップがあったり、接続ソフトが更新されるたびに接続を試みて、そして散ってきた。だが、ゲームへの飽くなき欲求がついに実を結ぶ時が来た。先日公開されたシステムソフトウェアを導入したら、それまでの苦労が嘘みたいにあっさりとつながった。一度きりのまぐれの接続でもなく何度でも安定してつなげている。
 このおかげで、ぼくのゲームライフは場所の制約から解き放たれた。
 さっそくPS4コントローラーを忍ばせて出勤。そして自分の席につくなりリモート経由で『Fallout 76』を起動させた。
 ネット経由のプレーなのでわずかに遅延はあるし、映像が圧縮されるので画面にブロックノイズが見える。激しい銃撃戦をすることはできなさそうだが、ログインボーナスをゲットしたり、アイテム探索ぐらいだったら十分に楽しめそう。驚いたことがひとつだけある。それは音の迫力。自宅のテレビよりiMacの方がいい音を出す。妙なことでiMacの実力を知ってしまった。
 職場で安定して遊べることに気を良くしたぼくは、Apple TV経由で大画面にゲーム画面を映すという無謀とも言えることに挑戦を試みた。技術的にはまったく問題ないのだが、リモートからの映像をさらにリモートで飛ばすとどうなるのかということに興味があった。
 結果は、操作が0.2秒ぐらい遅れる超絶遅延の発生。そりゃそうか。リモートのリモートで遊ぶのは無理そう。