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安心のアバター

by 唐草 [2021/05/23]



 ゲームのアバターは、プレーヤー自身を映し出す鏡なのだろうか?それとも現実では心の奥に隠している欲望の具現なのだろうか?
 ぼくは、選べるのならカワイイ系のアバターを選ぶ。低身長で2頭身とかたまらない。髪色はピンクが最高だ。現実では、無印良品の売り場みたいな色の服しか着ていない見るからにオタクで猫背なぼくからは想像もできないアバターが画面の中で動き回っている。
 とは言え、SNSでバズる子猫の動画のように可愛さだけを追い求めているのではない。表面的な可愛さの影に意地悪さが隠れているのが好き。目つきが悪いのを選ぶし、衣装は頭身に似合わず渋いものを選ぶ。そういうアンバランスなアバターこそぼくの基本だ。
 残念なことに、カワイイ系のアバターがないゲームも多い。ゲームの都合上、スタイルの良いスポーツ選手のような体型しか選べないという悲しい事実に何度も直面してきた。そういう時は、カワイイ方面に寄せてもアプリで盛った自撮りような奇妙さが前面に出てしまう。それは気持ち悪いので、そういう時は素直にカッコイイ系を目指す。
 とは言え、ハリウッドスターのようなイケメンができたとしても、ぼくはあまり満足しない。ぼくが求める奇抜さが無いからだ。
 顔や体系で現実離れした奇抜さを実現できないとなると、残された方法は唯一つ。不適切な衣装の着用だ。
 数年前にPSO2で遊んでいた時は、バケツのような鉄兜を組み合わせてドラム缶人間を作った。ドラム缶の活躍する姿を見て、初めて本当の自分を見たような気分になったものだ。
 今遊んでいる『Fallout 76』は衣装の種類はたくさんあるが、帽子を腹に装備できるような自由さはない。あくまで服は服。帽子は帽子だ。そんな退屈な制約の中で本当の自分を作るのは難しい。どんな組み合わせにしても安心感が得られない。
 画像は少し前のピンクスーツにロブスターカゴ頭。これもいい線だったけど、ホラーに寄り過ぎ。今は、戦隊モノピンクスーツに養蜂家の帽子というスタイル。ちょうどいい抜け感のあるアンバランスさにだいぶ近づけた気がする。
 これが本当のぼくなのだろうか?