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鉄下駄

by 唐草 [2021/08/22]



 1週間雨が降り続いた先週とは打って変わって、ギラギラの日差しが容赦なく降り注ぐ暑い日が帰ってきた。お盆も終わったので35℃を超える猛暑日にはなっていないが、冷房無しでは体に危険が及ぶ暑さからは脱していない。
 そんな暑さの中で音を上げるのは人間に限ったことではない。猫も暑さにはウンザリしているようだ。冷房の効いた部屋に避難して涼んでいる猫もいる一方、人工的な冷風を嫌う猫もいる。冷房嫌いの連中は、玄関のたたきなどひんやりした場所を転々としている。
 家の中を更に見回すと、生き物だけでなく機械も音を上げていることに気づく。製品によっては動作保証限界温度スレスレなのかもしれない。そんなぼくの部屋で「暑さに弱いランキング」を作ると上位はこうなる。

1位:PS4
2位:ぼく
3位:猫

 部屋では色々なコンピュータがあるが、その中でもPS4が群を抜いて暑さに弱い。ぼくがエアコンなしで耐えられる30℃ぐらいでもファンが全力で回ってい掃除機のような耳障りな音を発する。文字通り機械が音を上げているように聞こえる。
 熱に弱い原因は、本体底面にある吸気口の空気の流れが悪いせいのようだ。オシャレなデザインのせいで縦置きにすると給気口へ向かう空気の大半を本体自身と机が塞いでしまう。また、ファンが全力で回ると狭い給気口が埃で詰まってしまうという悪循環も起きていた。これを改善しなければ、PS4のためだけに冷房を動かす羽目になる。
 手っ取り早く問題を解消するのであれば、縦置きをやめて横置きにすればいい。こうすれば吸気口が机で塞がれなくなり、PS4は広々と空気を吸える。しかし、ぼくの机にPS4を横置きするスペースはない。じゃあ、どうすればいいのか?
 世の中にはPS4冷却用外付けファンも売られているが、そこまでする必要はない。単純に空気の取入口を広げてやればいいだけ。
 と言う訳で、PS4に下駄を履かせた。何のことははない、高さ2cmぐらいの金属棒2本をPS4と机の間に挟んだだけ。これで底面に隙間ができて空気の流れは改善した。もう、遊んでいても悲鳴に似た吸気の音はしない。