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脱メール

by 唐草 [2021/08/30]



 ネットを介した連絡方法は多様化している。文章だけのメールやSNSでのやり取りからビデオチャットまで様々だ。コロナ禍による強制的で強力なデジタルエクスチェンジが進んでいる今、コミュニケーション手段は伝統的なものから最新のものまいろいろな選択肢がある。今は連絡手段変化の過渡期なんて生易しい状態ではない。生き残りを賭けた生存競争の真っ只中なのだろう。
 ぼくもいくつかのサービスを使い分けている。プライベートに目を向けると、古くからの友人とはメールでのやり取りが多い。一方、SNSで知り合った人々とはSNSのDMだけで連絡している。
 仕事では圧倒的にメールが多い。たぶん90%ぐらいがメールだ。そんな旧態依然のぼくの仕事環境にも新しい風が吹き込み始めている。案件に応じでSlackやTeamsを使ったチャットでのやり取りが増えてきている。一度チャット形式の業務連絡に慣れてしまうとビジネスフォーマットに沿ったメールを書くのがバカらしくなる。
 Zoomが広く普及してくれたおかげで電話でのやり取りはゼロになった。無料通話時間0のSIMだがほとんど通話料を払わずに済んでいる。コミュニケーション変革は、電話通話を淘汰寸前まで追い込んでいる。このサバイバルに敗れて、次に淘汰されるのはなんだろう。
 やはりメールだろうか?
 メールのやりとりがゼロにはならないにしても「いつもお世話になっております」という定型句を書く機会は激減しそうだ。メールは手紙文化の延長線上にあると考えたから丁寧なマナーが求められたが、結果としてそれが衰退の原因になりそうなんだから面白い。考えようによっては、メールは相手とアカウント交換をしなくても一方的に送りつけられるとても無作法な連絡手段だ。だからこそマナーが求められていたのかもしれない。
 新しいものを取りれていくのは楽しいし、技術によって無駄が削ぎ落とされるのは気持ちいい。でも、SNSで滅多に「いいね」をしないぼくにとって、確認のためとは言え上司の発言に「👍」をつけるのはまだ抵抗がある。うーん、過渡期だ。