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2周目の方が強い

by 唐草 [2021/09/12]



 様々なゲームを遊んで感じていることの1つに「1周目のキャラより2周目のキャラの方が強い」という感想がある。この状況をどう解釈するかで、ゲームの楽しみ方は大きく分かれるだろう。
 先月から『Skyrim』の2周目を遊んでいる。1周目は攻略サイトを見ずに思うがままに冒険を進めた。その結果、何でもできるけど中途半端なキャラが育ってしまった。ありったけの強化魔法を自分にかけて、正面から敵に立ち向かい薬をガブ飲みしながら剣で切りつけるというスタイルだった。これを大胆と評するか無鉄砲と評するかは意見が割れるだろう。
 2周目はネットで最強と名高い隠密アサシンビルドを採用している。正面から敵に近づいても気が付かれないぐらいに隠密能力を上げて、不意打ち30倍のスキルを発動させている。透明人間並みに気が付かれないので隠れる必要もない。1周目と同じように正面から切りかかっても不意打ち扱いになるのは、ギャグのようで笑ってしまう。どんなダンジョンでもスイスイと楽に攻略できる。
 ぼくにとって「強い」と「楽」はほぼ同義なので、2周目のキャラは最強だと考えている。
 この極地にたどり着けたのは、攻略サイトの入れ知恵も大きいが、それ以上に1周目に学んだことを活かした結果だ。1周目に右も左も分からぬまま試行錯誤を重ねた結果が、今を作っている。ゲーム内で1キャラ目のレベルは2キャラ目へとは引き継がれていない。しかし、操作するぼくは成長している。何が無駄で、何が有用なのかを迷わず判断できる。その成果が、合理的な集中と選択を実現して2周目の強さとして現れている。
 プレイヤー自身の成長は、オンラインゲームだと顕著に感じる。相変わらず『Fallout 76』で遊んでいるのだが、まったく育てる気のなかったサブキャラが激烈に強い。レベルや装備に適した狩場を知っているので短時間でドンドンレベルが上がる。合理的なポイントの配分のおかげで無駄なく成長していく。すべての条件が、シナジーを生みながら噛み合っていくのは気持ちいものだ。
 このままだとメインとサブが入れ替わってしまうかもしれない。