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kが抜ける

by 唐草 [2021/10/30]



 打つのが苦手な単語が、いくつかある。それらは耳馴染みのない言葉よりも、身近なものに多い。身近だからこそ打つ機会が多く、そのたびにミスを繰り返してきた。
 "student"が大の苦手だ。油断すると"studnet"になってしまう。このミスは、教育ソフト開発に携わっている人間には致命的。おかげで今までに数多くのバグと不具合を引き起こしてきた。よく分からないエラーが出たら、まず"studnet"の存在を疑うほどだ。
 なぜ、"e"と"n"が逆になってしまうのだろう?
 ぼくのコードで"net"を使う機会は少ない。だから単語の勘違いという線は薄い。そうではなく左手の同じ指で連続して上下に並ぶ"d"と"e"を押すのに一瞬の遅れが生じて、その隙きに右手が"n"を暴発させてしまう運指のミスを疑っている。
 最近、"student"に迫る勢いでミスする新たな単語を見つけた。それが"docker"(ドッカー)。
 "docker"はソフトの名前であり、コマンドでもある。ややこしい話になるが、dockerを使うためにはdockerコマンドが必要。だからdockerでの作業を終えるまでに何回もコマンドをタイプミスをして、多くの警告を目にすることになる。
 警告を確認すると"docker"と打ったつもりが、どういうわけか"docer"となっている。ミスはこの1パターンだけで、他の打ち損じはゼロ。なぜ、ぼくは"k"を打ち損じるのだろう?
 "ck"と続く単語は結構ある。"kick"とか"check"なんかは身近だ。プログラムを書いていると"checker"という単語をよく用いる。でも、"checker"を打ち損じて"checer"にした記憶は無い。なぜか"docker"のときだけ"k"が行方不明になる。
 .docxファイルを「ドックエックス」と呼んでいるせいで、ドックという音のイメージが"doc"になってしまい、「ドッカー」という音を想像して打つとdocerになってしまうのだろうか?
 ちなみにこの文章執筆時にも"k"が抜ける事故が起きている。