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ライブカメラ好き

by 唐草 [2022/01/16]



 今日も自宅にセットしたWebカメラからの生中継を楽しんでいた。寝ている猫を見ているだけなのにどうしてこんなにも楽しいのだろう。どうも猫を楽しんでいるだけではないように思える。ライブ中継それ自体を楽しんでいる部分も大きいことに気がついた。
 見るだけでなく配信環境の改善にも知恵を絞っていた。カメラ位置の調整から始まり、ノイズキャンセリングの調整にも手を出した。そして、自分しか見ていないというのに現在時刻を表示するようにもした。
 時刻表示を追加したのには切実な理由がある。配信サーバとして使っているノートPCは10年前のパワー不足な機械だし、ネット接続もWi-Fi。お世辞にも安定しているとは言えない。だから配信が不安定になったり、止まってしまうことがある。ところが、再生している画像が動きに乏しい昼寝をする猫だと、映像中断になかなか気づけないという問題に直面した。画面にもっと動きのあるものが必要なのだ。そこで確認のために秒単位で時刻を表示することにした。
 誰にも見せない秘密(というかLAN内)の配信環境の最適化で毎日が充実している。色々試してうまくいかないことも少なくないが、ゲームよりカメラを選んでいる。
 これまでぼくは、様々な人が運営するライブカメラの動きの少ない映像配信を楽しんできた。
 最近では昨年末話題になったナミブ砂漠のライブカメラをよく見ている。一度でいいからキリンを見てみたいが、なかなか願いは叶わなわず、いつ見てもオリックスばかり。思い起こせば、この20年ぐらいの間にハコフグから昭和基地までいろいろなライブカメラを熱心に見てきた。
 映っているものに興味があって見ていたと思っていたけれど、それだけではなかったようだ。自分でカメラを設置してライブカメラのもうひとつの面白さに気がついた。それこそ定点観測の面白さだ。99%の時間は同じような映像かもしれないが、極稀に想像もしていなかったものが映るという偶然性が定点観測の醍醐味だ。
 派手さはないが、だからこそ特別な一瞬が輝いて見える。それがライブカメラの面白さ。