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反省会

by 唐草 [2022/01/19]



 今日は2021年度下半期の反省会が催された。この状況なのでオンラインでの開催。ぼくは迷うこと無く自宅から参加したが、他の参加者の背景を見ると職場からの人も多いようだ。これではオンラインミーティングにした意義が薄いようにも思える。
 事前に通達されていた会の趣旨は、問題点の報告と共有だった。ぼくは、今期の成果にうまく言った自信があり来期も継続したいと考えているので、パッと浮かぶ問題点は何もなかっった。それでも、さらなる成長を目指すために85点を95点にするための改善点を挙げようと考えていた。
 選んだのは、コロナ対策をした際に生じる設備の不都合、スケジュールをタイトに設計した際のシワ寄せがどこに及んだのかということ、あとはぼくが見たワーストケースの問題分析の3点だった。なお、スケジュールをタイトにした不利益もあったが、それ以上にメリットもあった。それでも、わずかでも不利益が生じるリスクを見込んでおくに越したことはないという反省。また、ワーストケースと言っても事故も失敗も起きていない。平均80点ぐらいと言った状況の中で70点ぐらいまでじかパフォーマンスが伸びないところがあったので、その原因を厳しく分析しただけのこと。
 反省会は、予定通り進みぼくを含む3人目ぐらいまでは悪かった点の報告に努めていた。だが、4人目が会の流れを大きく変えた。
 すでに同様の問題点を挙げられ話題に窮したのか、それとも単に武勇伝を披露したかったのかは分からないが、今期どれだけうまく言ったかを朗々と語りだしたのだ。
 反省の弁を口にするより、成功談を述べるほうが気持ちいいものだ。5人目以降の報告も皆、新しい潮目に従って成功事例の列挙となった。
 終わってみれば、冒頭に報告した3人だけが失敗したみたいな空気になっていた。しかも、並べられた武勇伝だってどれもお粗末。ぼくも当然やっているし、当たり前過ぎて報告に値しないと考えるような最低限のものだった。それで良いなら、ぼくも自慢に終止したよ。
 全体の質を向上させるなら60点の武勇伝より、85点の失敗の方が大切じゃない?