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IPv6の壁:前編「ぼくは嘘つき」

by 唐草 [2022/03/14]



 自宅サーバ公開領域のクラウド化を終えた今、IPv6接続切替への障害はなくなった。何の心配もなくIPoE接続のV6プラスを利用できる。これで従来のPPPoE網が抱えていた混雑からもオサラバだ。
 パパっと設定を切り替えて高速インターネットの世界へと漕ぎ出した。通信速度はこれまでの2倍以上に向上。やっと料金に見合うサービスを受けられるようになった。と安堵したのもつかの間。新たな問題が発覚した。
 速度は上がったけれどIPv6接続が確認できないのだ。どの接続診断サイトを使ってもぼくのMacからのアクセスはIPv4と判断される。それどころか「機器が対応していないのでIPv6が利用不可」という厳しい判断をくだされてしまった。
 ルータは最新のものに買い替えたばかり。使っているMacだってIPv6に対応している。それなのに機器に問題があると判定されたとなれば、原因は1つ。10年以上利用している光ファイバー終端装置(ONU)が古すぎるんだろう。ググっても同型の画像が見つからないぐらい古い。
 ONUはNTTから回線の一部として借りている扱い。本体のプラスチックが黄色く焼けてもなんのそのの頑張りを見せた我が家のOUNは、すでに時代遅れになっていたのだろう。さっそく交換申請しよう。
 と思ったのだけれど、これがなかなか難しい。回線契約セットのプロバイダ契約に乗り換えたので、交換はプロバイダに申請しなくてはならない。しかも、原則故障以外の交換は受け付けていないそうだ。ぼくのような機器の世代交代の情報はどこにも掲載されていない。
 機器が古いせいでサービスを享受できないのは、サービス提供者側の問題でぼくに落ち度はない。機器故障でサービスを利用できないことと何が違うんだ?我が家にやってきた機器が大当たりだったせいで、不利益を被るなんて意味不明な話だ。長年、壊れないようにメンテを欠かさなかったのがバカみたい。
 調べたら「長時間使うと不安定になる不具合」だと押し通せば正常品でも交換可能という裏技的情報が出てきた。
 高速インターネットのためには嘘が必要なのか?

続く