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小さく作ろう

by 唐草 [2022/03/28]



 先日、カバンに入れて運んだ13GBのデータは仮想マシンのディスクイメージファイル。
 仮想化の技術は驚異的だ。最近はハードウェアサポートもあるので、ほとんど実機と変わらない感覚で利用できる。おかげでぼくの開発環境もドンドン仮想マシンに置き換わっている。そのせいでコンピュータオタク的には情熱を傾ける対象を見失って退屈をしているのは、先日書いたとおり。
 それでも設定済みのOSとソフトのセットが、コピペで増えていくのは不思議な感覚。いくらでも複製できるので、設定をミスって起動しなくなっても元に戻せるし、失敗を恐れてなかなか手を出せないディスク周りの操作も躊躇無くできる。ゲームで失敗したらリセットを押すような感じで、仮想マシンならどんなことでも挑戦できる。それは優秀さでもなんでもない。向こう見ずな人間が時として勇敢に見えるのと同じようなもの。
 これまでに多くの仮想マシンを作って遊んできた。遊びからの発見は、仕事にも反映されている。そして気がつけば、仮想マシンがないと何もできない状況へと陥っている。
 先日、USBメモリで仮想マシンの移動をやってつくづく思ったことがある。
 どうせ作るのなら、複製や移行がしやすいように容量に抑えたほうが使い勝手が良いということ。これまでは何にでも使える全部盛りの大仰な仮想マシンばかり作ってきた。遊びなら盛々の設定のほうが楽しいが、仕事となると容量の大きさがネックとなる。
 13GBの正体はカラクサラボを運用可能なGUI付きのUbuntu。開発用仮想マシンにGUIは必要はない。ハードウェアドライバもいらない。Ubuntuのような大規模なOSは、ハッキリ言って無駄だ。
 そうだ、極限まで小さい仮想カラクサラボを作ってみよう。OSから見直して、無駄なものをすべて削ぎ落とそう。
 その結果できたのが、Alpine Linux版のミニマリストなカラクサラボ。容量1.2GB。1/10にできたぞ。
 でも、Alpineで動かすんだったらDockerの方が良いな。努力の結果、別の選択肢のほうが有望だと判明。なんか報われない感じ。