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ファクトチェック・ファクトチェック

by 唐草 [2022/04/07]



 ネットでの誤情報拡散は、看過できない状況にある。勘違いからの誤情報もあれば、冗談を真に受けてしまった場合もある。誰かを騙そうという悪意を込めて巧妙に嘘が練られていることだってある。
 日々発信される莫大な情報に潜む偽りや間違いを見つけるのは難しい。専門知識がなければ見抜けないことも多いので、気づかぬうちにコロリと騙される。一度、信じてしまったものを疑うのは難しい。騙されているなんて露と知らずに誤情報の拡散に手を貸してしまうこともあるだろう。動機に正義感が絡んでいると事態は複雑になっていく。
 近年、フェイクニュースという言葉を耳にする機会が増えている。いたずら心のある嘘と違って、フェイクニュースは嘘で大衆を扇動する目的が色濃い。SNS全盛期の今、その影響力が国を分断するほどなのはアメリカを見れば明らか。ウクライナで戦争が起きている今、プロパガンダとしてフェイクニュースが猛威を奮っているという見方もあるようだ。
 外国から発信される情報の真偽を見極めるのは、ぼくら素人には不可能なこと。
 そんな現状に立ち向かおうとファクトチェックが盛んに行われるようになってきた。専門家や報道機関が、情報を多角的に分析をして真偽を明らかにする。これを経て初めて受け取るべき情報を判断できる。情報過多がもたらした負の面を顕著に示す格好の例だ。
 第三者によるファクトチェックが行われるようになったのは良い傾向だ。一部メディアの暴走を食い止める一定の効果はあるだろう。
 でも、ファクトチェックの信憑性はどのように保証されるのだろう?あるニュースが偽造であることを伝えるファクトチェックが嘘だという可能性を否定できない。それにファクトチェックをプロパガンダに利用することだってできる。
 それならファクトチェックのファクトチェックをすればいいのだろうか?しかし、これを言い出したら切りがない。どこまでチェックを続けても完全に疑いを晴らすことは不可能だ。
 今のぼくにできるのは全部疑うか、信じたいことだけを盲信するかのどちらかしかない。もっと勉強しないとなぁ。