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SCP-22

by 唐草 [2022/04/20]



 新PC導入で一番面倒なのは、データ移行だと思う。
 古いPCでの作業を滞りなく継続するために多くのデータをごそっとコピーするのがてっとり速い。通常、データ移行のために一度USBメモリや外付けハードディスクへコピーして、それを新しいPCへ再度コピーするという手順になる。
 2度のコピーには結構時間がかかる。また、Linuxでなにも考えずにUSBメモリを使うとファイルのアクセス権が初期化されてしまうこともある。
 だから、新サーバに最新ソフトをインストールするのは楽しいけれど、データコピーで気が重くなるのが悩みのタネだった。
 この悩みは、ぼくの知識が不十分だったせい。LinuxからLinuxへのコピーであれば、USBメモリも外付けハードディスクもいらない。scpコマンドを使えばネットワークだけでいいし、なにより新しいPCへ直接書き込めるので無駄なコピーがない。
 便利なscpコマンドだけど、使う機会は多くない。いつまで経っても使い方に自信が持てないコマンドの1つだ。ちょっと間違えるとファイル全滅という大惨事にも繋がりかねないので、毎回使い方を検索するのがお約束になっている。
 scpコマンドは検索しにくいコマンドだ。それは、歴史好きがゲームのせいで検索結果の汚染に嘆いているのと似たような状況が起きているため。
 SCP財団が諸悪の根源だ。
 この財団は超常現象やUMAなどを管理している。世界中に支部を持ち数千の怪異を扱っているし、日本でも活発に活動している。という設定のネットロアの集積場所。自作の怖い話を載せて楽しむ古き良きホラーサイト。
 UMAや宇宙人が大好きなぼくと相性が良さそうに思えるかもしれない。でも、同族嫌悪なのか、オカルトも重視する指針のせいかはハッキリしないが、どうしてもSCP財団は好きになれない。
 それなのにscpコマンドを調べようとするたびに、ぼくの検索結果に紛れ込んでくる。なんでポート22でscpコマンドを使おうと検索したのに「死体安置所」の情報が出てくるんだよ。