カレンダー

2024/03
     
2930
31      

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

電話じゃないとできないこと

by 唐草 [2022/04/25]



 固定電話解約を目指すと宣言してから2ヶ月ぐらい経過したが、その目的は果たせていない。これま様々なサービスに固定電話の番号を登録してきた。その過去を改めるため、1つずつ契約者情報を変更していくのは骨の折れる作業だ。
 電話番号の変更作業をしている最中に思い知ったことがある。
 インターネットが世の中の通信の大部分を支えるようになったとは言え、電話番号を持っていないと利用できないものが大量にあるという現実だ。無償で自由に取得できるメールアドレスやSNSアカウントと違って、電話番号の取得にはそれなりの社会的ステータスが必要になる。継続した支払い能力と居住を示す住所、そして本人確認のできる公的証明書だ。
 通話できる電話番号を持っているというのは、現代社会人として求められる資格を持っている証明と同義だということを痛感した。
 だからこそ、サービスによっては電話での対応しか受け付けていないのだろう。旧態依然かもしれないが、企業にも客を選ぶ自由がある。電話番号の有無で排除できるような層とは縁を切りたいと願っていても不思議はない。
 今日も電話がないとサポートを受け付けられない面倒な事態に陥ってしまった。きっかけは、クレジットカードのICが摩耗しすぎてしまってレジにある差込型リーダーで読めなくなってしまったこと。再発行を申請しようとWebを調べたら再発行の案内は電話のみとのことだった。
 明細書はオンラインだけになったのに、紛失や再発行などのクリティカルなサポートは電話のみなのか。偽装申請を防ぐためかもしれないが、何でもオンラインのこの時代に最後の命綱が電話というのはアンバランスな仕組みに思えてならない。
 電話が全然つながらず午前中が台無しになってしまって相当イライラが募ったが、どうにか交換の申請はできた。
 Zoomのようにネットを介した通話も増えたので、電話回線で通話をする機会は激減した。携帯電話も通話契約を外しても良いかと思っていたが、今日のようなこともあるしまだまだ無理そう。もうしばらく電話が最後の生命線という状況が続きそう。