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1円でも安く

by 唐草 [2022/06/09]



 勘違いが原因で有償コースに移行したぼくのGoogle Cloud Platformアカウント。0円運用を目指していた身としては致命的なミスだったし、不親切な案内に憤りもした。ところが、ピンチこそ成長の機会だと前向きに捉えたら、このミスから得るものが2つあった。
 1つは、省メモリへの理解。カラクサラボはメモリ2BGを想定していた。だが、一番安いクラウドマシンはメモリが1GBしかない。さすがに半分はキツイので、見直しするしかないと腹をくくった。
 ところが、なんの変更もいらなかった。自動調整が効いてわずか600MBで動いてくれた。図らずも、ぼくの設定は想定の半分以下でも動くという確証が得られた。まぁ、仮想マシンが最適化されているだけかもしれないけれど。
 もう1つは、無駄な処理の排除。Google Cloud Platformは従量制なので、無駄な処理が多ければ出費も増える。とてもシンプルな理屈だ。
 ここでのプログラムは、すべてぼくが書いたもの。毎日駄菓子1個程度の金額で済んでいるのは、重厚なフレームワークを避け、自作のミニマムなプログラムにこだわったおかげかもしれない。
 ただ、いくら処理が軽いプログラムでも何千回と呼び出されたらそれなりにお金がかかってしまう。人間が見ているのならお金がかかっても構わないが、アクセスしているのがロボットだと気前よくなれない。
 という訳で、検索エンジンなどのロボットを排除するように設定を変えている。Webサーバ(Nginx)の設定が、ロボット避けの呪文書のようになってきている。まだ書き足りないとは思うけれど、どこまで書けば良いのかよくわからない。遮断し過ぎるとGoogle検索にも引っかからなくなってしまう。線引の見極めが難しい問題だ。
 本来目指していた0円で使う工夫からも学ぶことはあった。今取り組んでいる1円でも安く使う方法のほうが考えるべきことが多い。しかも、そのどれもがいままで蔑ろにしてきたことばかり。どうやらミスは、ぼくに勉強の機会を作ってくれたようだ。
 まだまだレベルアップしちゃうよ。