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ゴミ箱を空にするタイミング

by 唐草 [2022/06/30]



 PCのゴミ箱はシンプルながらも優れた機能だ。完全消去までワンクッションできるので、気兼ねなく不要なファイルをゴミ箱に送れる。コマンド操作にはゴミ箱的な安全装置は存在せず一気に消すしかない。だから、ファイル削除コマンドの実行には緊張が伴う。ワイルドカード指定で数千のファイルを消すときなんて嫌な汗が出る。
 ゴミ箱があれば肝を冷やすような思いをしないで済む。間違って消してしまったことに気づけば、ゴミ箱から引っ張り出せばいい。現実でゴミ箱を漁る姿を想像すると少しみすぼらしくも思えるが、デジタルのゴミ箱は冷蔵庫のようにクリーン。気兼ねなく漁れる。
 とは言え、ゴミ箱のおかげで難を逃れたという経験は数えるほどしか無い。むしろ、ゴミ箱があったのに悲劇を防げなかったという痛い経験のほうが多い。先日も必要なエクセルファイルがなくなっているのに気づいたのは、ゴミ箱を空にした後だった。
 たぶん、ぼくはゴミ箱の使い方が下手なんだと思う。
 家で使ってるPCに不要なデータを残しておきたくない。だから、おおよそ2日に1回ぐらいのペースでゴミ箱を空にしている。私用PCのゴミ箱アイコンはいつだって空アイコンだ。
 一方、職場の仕事用PCは誤消去を恐れて滅多にゴミ箱を空にしない。平気で数カ月分の不要ファイルが積もっている。ちょっとしたゴミ屋敷状態だ。数百のファイルが捨てられているので、もし必要なものが紛れ込んでいても見つけるのは至難の業だ。
 片や消しすぎ、片や消さな過ぎ。両極端の状況。そのいずれもが適切な結果に結びついていない。だから、ぼくはゴミ箱の使い方が下手だと思っている。
 いったいどんなタイミングでゴミ箱を空にするのがベストなのだろう?個人の性格や仕事の内容によって意見は様々あるので唯一の正解は無いのだろう。でも、もう少しうまくなりたい。
 あと、ぼくにはゴミ箱に物申したいことがある。実装されて30年以上経っているが進化していないのはOS開発者の怠慢だと思う。
 1ヶ月以上経過したものだけ削除とか画像だけ削除とかそういう賢い消し方を追加して欲しいものだ。