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GCPでの失敗まとめ

by 唐草 [2022/09/17]



 2022年9月現在、カラクサラボはGoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloud Platform(GCP)で動いている。料金も手頃で速度も悪くない。Web用レンタルサーバだと物足りないぼくはちょうどいい。
 GCP選択の決め手は、基本無料で使えること。だが、その謳い文句とは裏腹にぼくは利用料金を払っている。こうなってしまったのは、完全にぼくのミス。
 世間には「GCPはいつまでも無料」みたいな提灯記事が溢れている。ぼくのように鵜呑みにして、痛手を負わないように改めて注意点を挙げておこう。

■無料なのは試用期間だけ
 CGPアカウント作成後3ヶ月は完全に無料。これが最大の罠。この期間中は、世界中のどこにサーバを作っても1台なら無料。ぼくは当然のように東京に仮想マシンを用意した。
 試用期間が終わると東京はディスカウント対象外なのでガンガン課金される。しかも、無償期間に使える一番いい仮想マシンを作っていたので月額数千円の請求が始まった。

■ボーナス$300は断りなく使われる
 無償期間が終わっても実際には請求されなかった。発生した利用料金は、アカウント作成時に貰える$300のボーナスで相殺されていた。
 規約をよく読んでいなかったのでそんな形で相殺されているとも気づかず、まだ無料で使えると信じて放置していた。ボーナスの利用に気づいたのは、$300を使い切ってから。

■本当に無償になるのは、条件を満たした一部だけ
 ボーナスが尽きてサーバが強制停止されて初めて自分の立場を理解した。無料でサービスを受けるには、幾多の条件をクリアする必要があるのだ。

条件1:無償になるのはアメリカのEcoサーバだけ
条件2:それでも無償になるのはCPUとメモリの費用だけ

 つまり、通信費とストレージ代は絶対に支払わなければならないのだ。ただし、正しく設定していればボーナス$300で数年は賄える。だから、実質無料なのだ。
 東京で豪遊したぼくは3ヶ月でボーナスを食いつぶして、オレゴンへ夜逃げした。GCPをこれから安く利用したい人はオレゴンを選ぶこと。