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ヘルプマークを更新しよう

by 唐草 [2022/09/20]



 ここ何年かで道行く人々の鞄に赤い札がぶら下がっているのを目にする機会が増えている。外見では分かりにくいけれど援助や配慮が必要なことを周囲に知らせるヘルプマークだ。赤くて目立つということもあるけれど、駅や電車で見ない日はない。こんなにも多くの人が何らかのヘルプを求めているという事実に驚いてしまう。
 バリアフリーが進んだとはいえ、世間にはまだ多くのバリアが潜んでいる。理想はヘルプマークが必要なくなることだが、そんな世界はまだほど遠い。残念ながら当面は支援が必要な側に負担を強いる日々が続いてしまうだろう。当面ヘルプマークの活躍が続く。
 ヘルプマークの必要性は理解しているけれど、ぼくはヘルプマークを評価していない。それには2つの理由がある。
 第1にシンボルを目にしてもどんな支援が必要か分からないからだ。席を譲ってほしいのかもしれないし、耳に不自由があるので視覚的な支援を求めているのかもしれない。発作が起きたらすぐに投薬してもらいたい人もいるかもしれない。
 どの願いも切なるものだが、シンボルが1種類しかないので必要な支援の形がわからない。何の支援が必要なのかは双方にとってもどかしい時間でしかない。
 支援の種類ごとにデザインを変えたヘルプマーク改的なものもあるが、まだ全国区の存在にはなれていない。早急に赤い札のアップデートが必要だ。
 批判的なもう1つの理由は、個人的な経験による。
 飲み会で同席したことのある知り合いの知り合い的な人がヘルプマークを付けている。重度の甲殻類アレルギーなので付けているのかと思ったのだが、HSPだからとのこと。他人の意見に土足で踏み込み、批判には耳を閉ざす振る舞いもHSPだから許容せよというのか?居酒屋で大騒ぎしている姿からは、音や光に過敏とも思えないし潔癖症でもなさそう。しかも「支援が必要ですか?」と声をかけたら「弱者扱いされた」とかツイートするタイプ。いったい何の配慮を求めているのだろう?この人のせいでヘルプマークを疑うようになってしまった。
 「放っておいて」ってことならホテルの「Don’t Disturb」の札でも下げておけよ。