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週刊カラクサラボを作る

by 唐草 [2022/09/21]



 自宅サーバからクラウドに至るまでカラクサラボの構築はぼく一人の力でなし得たものではない。ネットに転がる数多の情報をかき集めて初めて実現できた。成果の90%ぐらいが、見知らぬ誰かの親切心のおかげである。
 これまでネット越しに施しを受けてばかりのぼくだったけれど、そろそろこの成果を誰かに還元すべきではないだろうか?
 困難に直面する度に検索を重ね、様々な解決手段を目にしてきた。基本に忠実なものもあれば、眼を見張る裏技もあった。10人いれば3通りぐらいの解決策があるというのが、これまでの経験である。
 多様なアプローチ方法があるというのは素晴らしいが、困った面もある。どんなに素晴らしい解決方法でも前提条件が異なっていて使えないのだ。こうなってしまうとせっかく見つけた解決方法もゴミ同然である。
 ネットに転がる解決策やノウハウは、一問一答形式が多い。だから、前提条件の相違に気づきにくい。ある程度慣れてくれば、前提条件が違うことにすぐ気づいて読み替えることもできる。だが、右も左も分からない初心者にそれを求めるのは無理なこと。
 何年にもわたって様々な情報をつまみ食いするように漁ってきて確信したことがある。スキル習得への近道は、一本芯の通った教材を一度でいいから読み切ることに尽きる。目先のノウハウに振り回されていると、進んでいるようでどんどん深みにハマっていくこともある。
 「ネットがあれば教科書なんていらない」。この意見も正しい。
 しかし、一回体系だった知識を身に着けたほうが、ネットの情報をより活用できるようになる。同じ情報から汲み取れる情報量が増える感じ。明るさは同じでも広い範囲を照らす懐中電灯を手に入れるようなもの。だが、今のネットにはテクニックばかり溢れていて、全体を通しで教える教材が不足しているように思えてならない。
 と言うわけで、ごく一般的なWeb+DBサーバであるカラクサラボの構築を例に、これからサーバ構築を学ぼうとする見知らぬ誰かのためにまとめようと考えている。それを週刊で少しずつ出していき最後にサーバが完成するようなあの雑誌みたいな教材にまとめたい。