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実践に勝るものなし

by 唐草 [2022/10/23]



 この1ヶ月、あるソフトの勉強を続けている。ソフトも公式オンライン講座も無料。検索すればテクニックやトラブルシューティングも山ほど見つかる。1円も使うことなく家にいながらにして勉強ができる。いい時代だ。
 コツコツとオンライン受講して、先日認定テストに合格した。英語なのでGoogle
翻訳に頼りきりだったとは言え、合格は合格。
 講座は、よく考えられた構成だった。ソフトを使ってものを作っていく実践的な講習だったし、ソフトの使い方だけでなくプロジェクトマネジメントも含まれていた。ぼくのようなソロ活動する人だけでなく、会社で共同作業する人にも有益な内容だ。最後の課題は複雑で見栄えのするものなので達成感と自信を得られた。
 そんな講座に合格したんだから、もう初心者とは言わせない。中級者レベルの知識を身に着けたと言える。だからといって即戦力になり得るかといえば、残念ながらそうではない。ハッキリ言ってまだまだヒヨッコだ。
 これまでいろいろなことを学んで実践してきた経験から言えることがある。「知識を持っていること」と「知識を使えること」の間には底が見えないほど深い谷がある。今のぼくは1ヶ月前とは比べ物にならない量の知識を頭に貯め込んでいるが、それを自由に使えるようにはなっていない。
 ぼくがやったのは、お膳立てされた良質の教材を制覇しただけ。それは整備された登山道をガイドに導かれて進んだようなもの。すごいのはぼくではなく、ガイドとコースを作った人たち。これからは1人で山頂も見えぬ山に登らなくてはならない。
 この先は、実践の場で泥臭い試行錯誤を続けていくしかない。何度も失敗して進んでは戻ってを繰り返すことになる。それでも実践に勝る勉強はない。ぼくの扱う分野は失敗しても物は壊れないし、人も死なない。デジタルなんでやり直しは無限にできる。自分一人で失敗を乗り越えたとき、初めて知識を使えるようになる。
 それまで失敗の山を築いていこう。すでに今日も失敗している。1個で済むものを34個も作ろうとしていたことに途中で気づいた。この気づきこそが実践的成長の証だ。