カレンダー

2022/10
      
     

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

28℃の対は

by 唐草 [2022/10/24]



 寒い!
 最寄りのアメダスを確認したら12℃台を指していた。いくら雨が降るような曇天と言えども、これは10月の最高気温ではない。12月相当の寒さだ。まだ冬装備への衣替えは終わっていないので寒さが身にしみる。今日の寒さはPCの排熱では太刀打ちできない。暖房に頼らねば体の芯まで凍えてしまう。
 と言うわけで、軟弱なぼくは躊躇なくエアコンのリモコンに手を伸ばした。ものの数分で部屋は温い風で包まれた。しかし、1時間もするとエアコン暖房特有の問題が起こり始めた。
 頭はボーッとしてしまうぐらい温かいけれど足元は冷たいままという状態だ。頭寒足熱の逆。いくら今のエアコンが優秀で寒い場所へピンポイントに暖気を送れるようになったとは言え、冷たい空気より暖かい空気のほうが軽いという物理現象に抗うには力不足。特にぼくの部屋のように物が多いとこの問題は顕著になる。
 だから、この冬も扇風機を併用してエアコンを使っている。
 暖かく感じた部屋でも扇風機を回すと床付近に溜まっていた冷たく重い空気の存在に気づく。ミキサーでかき混ぜるように力技で部屋中の空気を動かすことで、部屋は次第に快適な状態へと近づいていく。
 頭の天辺と足の先の温度差もだいぶ小さくなってきた。それでも頭がボーッとするような火照りは抜けない。エアコンの設定温度が高すぎたのだろうか?
 夏の冷房は長年28℃という基準が示されている。これは役人がおぼろげに浮かんだ数字を元にしたものという説もある。28℃設定は高い省エネ効果はあるかもしれないが、人が快適に活動するには暑すぎる。
 夏の28℃に対して冬は何度に設定するのが推奨されているのだろうか?考えてみても、ぱっと思い浮かぶ数字はない。
 ぼくの部屋のエアコンは22℃設定になっていた。世間一般の暖房設定と比べても低い値かもしれない。それでも頭がボーッとするので21℃に下げてみた。少し涼しいぐらいが好みなのでいい感じだ。
 とは言え、国が暖房温度の指針を示すとなると冷房28℃設定並みに現実離れした温度になるような気がする。「18℃で厚着をしよう」とか言い出しそう。