カレンダー

2022/11
  
   
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

ド・モルガンとWordPress

by 唐草 [2022/11/04]



 最近のWebページの多くはContents Management System(CMS)と呼ばれるプログラムで管理されている。もうWeb職人が1ページずつ丹精込めてHTMLとCSSを書く時代ではない。
 ぼくはWeb職人が活躍していた頃に業界に入った。その当時からHTMLを手書きする職人肌の人たちを内心バカにしていた。プログラムで管理すれば楽になると信じていたからだ。
 どちらが正しかったのかは、CMSがWeb開発の要になっていることからも明らか。世間は職人技よりも楽なプログラム管理を選んだ。
 ここ5年ぐらいCMSはWordpressの一人勝ちが続いている。至るところでWordpressの気配を感じる。
 導入も簡単だし、カスタマイズもしやすいし、プラグインもたくさんある。Wordpressがあれば一般的なWebサービスのほとんどを数クリックで実現できる。では、一般的でない場面でWordpressは役に立たないのか?
 Wordpressは、かなり強引な使い方にも対応できる。本文にJavascriptを直書きして、サーバと通信させれば動的ページもお手の物。だから、ぼくが管理しているWordpressには数百行のJavascriptが直書きされていることも珍しくない。
 しかし、Javascript直書きに関して1つ問題がある。プログラムのつもりで”&”を書いてもシステムが勝手にHTMLと解釈して”&”に置き換えてしまう。
 「A=1かつB=1」という条件判定をJavascriptで書くと”A==1 && B==1”となるが、この”&”が勝手に変換されて構文エラーになる。
 回避するにはJavascript直書きのような野蛮な手段を避けるのがベスト。でも、それはそれで面倒。そこで”&”を使わず同じことを書くために先人の叡智を借りた。
 ド・モルガンの法則だ。
 「A=1 かつ B=1」は「『A=1でない、またはB=1でない』を満たさない」と書けばいい。
 つまり、”A==1 && B==1”を”!(A!=1 || B!=1)”にすればOK。数学って偉大。