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模様替えの連鎖

by 唐草 [2022/11/05]



 先日から仕事机に関する愚痴を並べてきた。久々に設置したデュアルモニターが思いの外使いにくいこと。そして、机の下では各種ケーブルが古い洋館の壁に絡みつく蔦のようになってしまっていること。どちらも小さなことかもしれないが、ぼくを煩わせるには十分なこと。
 この問題にどう対処するべきか?
 ぼくの部屋のレイアウトは、山中に獣道ができるのと同じように形作られてきた。そのとき手元にある道具を使いやすい位置に置くことだけを考えてきた。見た目も将来性も完全に無視。
 これまではその場の使いやすさだけを考慮した獣道スタイルで上手くいっていた。しかし、それが今の惨状を生み出してしまったとも言える。ついに獣道的インテリアレイアウトが破綻の時を迎えてしまったのだろう。
 ついに重い腰を上げて20年ぶりぐらいの大々的な机周りの模様替えを決意した。
 コンセプトは「この先10年使い続けられるデスク」だ。
 手始めに27インチの大きなモニターを購入した。いままで使っていた24インチのモニターはサブモニターとして活用することにした。大判モニター2枚を軸に机周りを組み立てようという作戦である。
 これが思いもよらない大事に発展することになるとは、新しいモニターの箱をウキウキ顔で開けたときは知る由もなかった。
 180cmの長いデスクとは言え、24インチと27インチの2台モニターを置くとそれ以上スペースに余裕はない。これまで机の上にあったPC本体を机の下に置くしかなくなる。しかし、机の下にはおびただしい本数のケーブルが無数に這っているだけでなく、多くの本(ほとんどがマンガ)も置かれている。ケーブルを整理して、本を別の場所に移すまでPCを動かすことはできないし、それができなければモニターを設置することもできない。
 まずは本をしまう場所を確保することからスタートだ。
 そう考えたのが最後、机の上とケーブルを整理するつもりで始めた部屋の模様替えは、ぼくの仕事部屋を飛び出し家全体へ波及することになった。おかげで、我が家は引っ越し準備中みたいな有様。今は、寝るところさえない。