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模様替えの行き着いたところ

by 唐草 [2022/11/08]



 先日、モニター購入にともなって20年ぶりの模様替えを敢行したことを書いた。その記事は「今は、寝るところさえない。」という悲しげな言葉で打ち切られるように終わっている。
 これは演出上の言葉ではなく、あれを書いたときのぼくの部屋の惨状を説明するのにもっともふさわしい言葉だった。結局、土曜の晩はケーブルが散乱した部屋で古いモニターを床置きした散らかり放題な状態で寝る羽目になった。そのときは模様替えの方針が思いつかず万策尽きた気分だった。
 翌日も本とモニターとケーブルを相手に大立ち回りすることになった。一晩寝て気力も体力も回復したので、大胆な手段を講じることも臆さないちょっとハイな気分になっていた。ひょっとしたら目覚めた瞬間に目に飛び込んできた部屋の見るも無惨な有様が、やる気に火をつけたのかもしれない。
 「重いものは動かしたくない」とか「動線を変えるのはイヤだ」といったネガティブなことは一切考えずに、さまざまな家具配置の可能性を実際に試してみた。しかし、理想と現実は違う。
 一見、理想的な配置に見えても電源ケーブルが届かないという物理的制約を受けてアイディアを断念することもあった。モデルルームが美しく見えるのは、実用性を切り捨てて理想を実現しているからなのだろう。PCとケーブルだらけのぼくの部屋では到底真似できない。
 机の上にあったPCを床置きしてみたり、PS4を横置きしてみたり、ノートPCを吊るしてみたりとPCなどの位置は何度も変わった。本棚も右へ左へ数度動かすことになった。ゲームと違って本棚の移動は重労働だ。
 そんなことを繰り返すこと数日。
 見たこともないような部屋になる瞬間もあったし、すべてをリセットしたように代わり映えのない状態のときもあった。
 悩んだ末に机の上にはモニター2枚とキーボード&マウス以外を置かないミニマリスト的な環境を実現した。なお、そのまま後ろを振り向くと本棚の前に別の本棚が置かれているという意味不明な家具配置が目に飛び込んでくる。PC机の実用性がすべてで、他はすべて無視。PC命と言わんばかりの家具配置へ行き着いた模様替えとなった。