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楽な方へ流れていく

by 唐草 [2022/11/25]



 1年ぐらい前にTeamsに適した短い文章で連絡を取れるようになりたいと書いた。そう思ったのは、Teamsだとエンターキーが送信なのがきっかけ。メール感覚で数行にまたがる長い文章を打とうとすると途中送信してしまうリスクが高いからだった。その仕様に不慣れなせいで数度やらかした反省からでもあった。
 メールとチャットツールは別物。それぞれに適したやり方でコミュニケーションを取ることが重要。チャットツールで数行にわたる長い文章を書いてしまうのは、LINEでのおじさん構文と同じで、新しいものに対応できない姿を他人に晒すことになる。
 1年が経過して、ぼくはどう変わっただろうか?改めて確認してみたい。
 以前に増してチャットツール利用頻度が増している。ちょっとした確認ならばメールを使わなくなった。周りでも脱メールを決意した人が増えている。コミュニケーション手段は確実に新しいステージへと移行している。
 では、書く文章は変わっただろうか?
 残念ながらこちらは全然変わっていない。友人と話す場合なんかは1行にも満たない短い言葉のやり取りで済ませられるようになったが、業務連絡はいまだにメールの流れから脱却できていない。1つの吹き出しにすべてを押し込もうという感覚に囚われたまま。
 脱却できていないのは、懸念していたエンターキーによる誤送信を防ぐ方法を見つけてしまったのも大きい。
 Slackのように設定ができるアプリは、送信キーを変えて誤送信が起きにくいようにした。設定変更できないMac版のTeamsでは、まったく別の方法を取っている。
 長い文章をメモ帳に書き連ねて、それを発言欄にコピペして送信するようになってしまった。この方法ならエンターキーを誤って押してしまうこともない。また、アプリの狭い入力欄に邪魔されないので悠々と長文を書ける。
 ぼくは新しいものに合わせることを諦め、従来のやり方が通じる楽な方法を選んでしまった。進化を受け入れることを拒んだ。そして、楽なところから這い上がる気力もない。
 あぁ、己の衰えを感じずにはいられない。