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気がつけば胡座

by 唐草 [2022/11/30]



 胡座(あぐら)は、ぼくら日本人にとってくつろぎの姿勢。畳の上ならなおさらだ。正座と比べるのは言わずもがな、足を伸ばしてゴロゴロするより楽かもしれない。だから、ぼくはソファーでもベッドでも胡座をかいている。
 そんなくつろぎの姿勢の胡座といえども、西洋化の著しい場面では鳴りを潜めるしかない。電車で座席に座るときや事務椅子に腰掛けてPCに向かって仕事をしているときに胡座をかくことはない。椅子の前では胡座の出番はない。
 これが一般的な考え方であり、人間工学的な模範解答でもあり、そしてマナーだろう。
 ところが、ぼくはこの慣習に従っていない。靴を脱げる環境であれば、椅子の上で胡座をかいていることが多い。
 西洋化した暮らしに反抗しようなんて尖ったことを考えているわけでもなければ、畳の生活が恋しくて仕方ないわけでもない。何も考えていないけれど、気がつくと椅子の上で胡座をかいている。ここのところ自室で作業しているときなんて100%胡座だ。以前にまして胡座をかいている時間が増えたように思う。
 思い返してみると、どうもモニターアームを導入して以来胡座が増えている。目線が変わって、それによって姿勢が変わって、椅子の高さを調整したのが原因かもしれない。
 正しい姿勢で椅子に腰掛けているよりも椅子の上の胡座が楽だというのは、どう言う状況なのだろう?単純に椅子の高さが体に合っていないのだろうか?そうとは思えない。
 モニター設置位置を高くして以来、腰痛や肩こりが軽減している。このことからも上半身はベストな状態にあると言える。
 その一方で、足先がしっかり地面に着いていないような感覚がある。オシャレなバーとかにある高い椅子に腰掛けているときのような足元のおぼつかなさに似ている。もしかして座面を上げたことで、ぼくの短い足が十分に地面に届いていないのかもしれない。
 無意識の内に足元のおぼつかなさを解消しようとして胡座をかいて脚を固定しているのだろうか?短い足の不満を解消するために足元に足置き台を置くのが良いのかな?台はじゃまになりそうだし、胡座でいいか。