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ドラキュラ生活2022

by 唐草 [2022/12/24]



 部屋でエアコン暖房を使う寒い季節は、昼夜を問わず雨戸を閉めている。だからぼくの部屋は24時間闇に包まれている。
 これは、ひとえに暖房効率を高めるため。古いアルミサッシから熱が逃げていくのを減らす努力を重ねてきた。梱包用プチプチを窓に貼り付けるのも悪くなかったけれど、毎冬貼るのは面倒。手っ取り早くノーコストで断熱を高めるのならば、雨戸を閉めるのが一番という結論にたどり着いた。
 このやり方は地球とお財布には優しくても、ぼく自身にはあまり優しくないのではないだろうか?
 在宅ワークが中心なので部屋の外に出る時間は限られている。食事とトイレでしか部屋の外に出ない日もある。幸いなことに週2回は朝から外での仕事があるので昼夜の逆転は起きていない。でも、残りの5日は真っ暗な部屋に閉じこもっている。
 この生活様式には足りないものがたくさんあるだろう。
 人とのふれあいが足りないという指摘ももっともだ。運動が足りていないのは誰の目にも明らか。でも、それ以上に足りていないものがある。
 日光だ。
 週2回外での仕事をこなしているとは言え、その大半の時間を屋内で過ごす。屋外に出ていると言うよりも異なる箱に入っているだけという感じが強い。まともに浴びるのは散歩のときぐらいかと思ったが、最近は日の入りが早いので散歩の帰りはすでに暗い。なので、期待したほど日を浴びていない。
 この生活なら日光に弱い吸血鬼だってこなすことができそう。
 だが、ぼくは吸血鬼ではなく普通の人。本来ならば、体の機能を保つために日光を浴びる必要がある。今のように陽に当たるのが週4時間ぐらいじゃぜんぜん足りない。このままでは体を壊してしまう。最近ずっと眠いのは単に睡眠不足なだけではなく、すでに体のリズムが崩れている可能性もある。
 十分に日光を浴びるためにもっと外へ出るべきだし、日の出ている時間は雨戸を開けるべきだろう。
 そうは分かっているけれど寒いのはイヤだ。ぼくは大きな猫。暖かくて暗いところで丸くなっていられれば、それで幸せ。