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さよなら折込広告

by 唐草 [2022/12/29]



 先日、新聞の定期購読を「毎月5,000円払って昨日のニュースが読めるサブスク」と揶揄したツイートがバスっていた。ネットビジネスを基本とする現代的な感覚で新聞を評価するとこのような低評価になるのは当然のこと。
 だが、ぼくに言わせれば上記の評価ですらまだぬるい。ぼくなら「毎月5,000円払って昨日のニュースが読めるサブスク(ただし広告はスキップできない)」とする。この野暮ったい書き方ではバズらないだろうが、料金を払ってもなお広告まみれであることは無視できない。
 しかも広告は本紙に印刷されているだけに留まらない。折込広告という形で本紙とは別に付いてくる。ときに本紙を超える量の折込広告が挟まっていることすらあった。これをサブスクに例えるのなら「映画をダウンロードしたら同じ長さの通販番組が勝手にダウンロードされていた」というところだろうか?
 我が家は新聞を取らなくなって久しい。ネットがあるので困ることはほとんどなかった。もし欠点を挙げるとすれば、折込広告が届かなくなったので近所のスーパーの特売を見逃すことが増えたことがある。
 ところが、この秋以降特売を見落とすことはなくなった。
 なんとスーパーの広告がポスティングで届くようになったからだ。
 チラシ配布方法の変化は大きな意味を持っている。新聞配達というメディア伝送経路が大勢に確実に届くもの、つまりマスメディアではなくなった証拠と言える。我が家のように新聞を取らない家庭が増えたのだろう。その結果、折込広告を配っても期待通りの数の広告が捌けないという困った事態が起きた。それが広告主の考えを改めたのだろう。
 新聞に寄生する従来どおりの広告配信がうまくいかないなら自前で確実な方法を取ろう。こう考えてポスティングを利用するようになったとぼくは睨んでいる。
 とは言え、すぐに新聞配達が消えてなくなるとは思わない。だが、折込広告離れは新聞社にとってはますますの痛手のはず。数年掛けてボディーブローのようにじわじわ効いてくるはず。
 新聞配達最後の日、そこに折込広告が挟まっているだろうか?ぼくは無いと思う。