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特別でないいつもの日

by 唐草 [2022/12/31]



 本当に今日は大晦日なのか?なんだか疑わしい。ぼくの感覚的にはまだ12月29日ぐらい。毎年お正月を迎える特別感が薄れていっているように感じてきたが、今年に至ってはお正月の気配らしいものを何も感じられていない。ただの週末という感じ。
 そう感じているのは、一昨日つまり12月29日まで仕事をしていたせいかもしれない。年明け一発目の仕事を年内に片付けておこうと一念発起して寒い部屋で仕事に向かっていた。心にモヤモヤを残すことなくスッキリとした気持ちで新年を迎えようと頑張っていたはずなのに、仕事に集中しすぎて世間の浮かれた空気から切り離されてしまったようだ。仕事は無事に片付いたが、結果として自分からお正月感を投げ捨ててしまったとも言える。
 あと毎年年末に忘年会的な趣味の集まりのようなものにちょっとだけ参加していた。でも、今年はそれも断っていた。誘われた店は数年前には東京で5本の指に入るお気に入りだったが、有名になるにつれて質と味が落ちたと思っている。なので店を理由に断ったのだが、それだけが忘年会を断った理由ではないことをぼくは知っている。
 とは言え、ここ数年続けてきた年末のリズムが変わったことは、思った以上に大きな影響があった。寒さの中遠出をする機会を完全に失ってしまった。だからこの何日かは寒さに負けてベッドから半径5m以内で生活する毎日になっている。
 ぼくが今日を大晦日だと認識できないのは、昨日も、一昨日も同じ場所、つまり自室で、PCに向かって同じようなことを繰り返しているからだろう。
 だからと言って今日を特別な日にするために寒さに抗うつもりは更々ない。特別にするのであればもっと動きのない方向で記録を樹立したい。そう、ベッドから1m以内で24時間を過ごすとか。
 でも、トイレまで3mぐらい歩いてしまったので記録更新はならず。今日もいつもどおり。でも、世界情勢を見ていると昨日も、今日も、そして明日もいつもどおりなのが一番なんだろう。
 スケールの大きな言い訳を胸に、今日も20時間ぐらいベッドの上でグダグダするのだろう。