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太陽の力を運ぶ

by 唐草 [2023/01/08]



 これぞ関東の冬という感じの晴れていても寒い日が続いている。太陽の熱は街を温める前に冷たく乾いた北風に吹き飛ばされてしまう。
 逆に考えれば風さえどうにか防げれば温かいと言える。そう、温室が作れるのであれば「南国のよう」とは言えなくても暖房なしで過ごせるに違いない(もっとも冬のことだけを考えて温室を作ったら夏が地獄になってしまう)。
 現に南向きの日当たりのいい部屋は暖房なしで17℃になっている。それに対して日当たりの悪い北向きのぼくの部屋は12℃止まり。なんと壁1枚を隔てて5℃も違うのだ。南向きの部屋が温室なら、北向きの自室はさながら冷蔵庫だ。
 これだけ温度が違うと暖かい部屋から自室に戻った時に空気の重さを感じるような気がする。実際のところ5℃程度では空気の密度が大きく変わるわけがないので、気温差が生む錯覚なのだろう。でも錯覚を生むほどの差が存在するのは間違いない事実。
 机に向かって仕事をしている平日であれば、エアコンで暖を取る。でも休日は、ずっと部屋にいるわけでもないし、いるときだってベッドに転がって毛布に包まれているだけ。それなのにエアコンを付けるのは、エコノミーとエコロジーのダブルエコで効率が悪い。
 どうにかしてエアコン無しで北向きの冷蔵庫のような部屋を温められないものだろうか?
 ここで逆転の発想をしてみよう。
 北向きの部屋を温めるのではなく、部屋にある冷たい空気を追い出すというのはどうだろうか?適切な空気の対流を作ることができれば、冷たい空気を追い出すことで南向きの部屋の暖かい空気を運んでくることもできるかもしれない。
 と言うわけで、厳冬期だけど扇風機を動かし始めた。
 自室の入り口に下向きにした扇風機を置いて冷たい風を廊下へと排気してみた。すると南向きの部屋から暖かい空気が流れてきた。もっとも期待していたほどの効果ではなかったが…。
 太陽の力を借りるべく真冬にも扇風機を動かす。これがエコな生活。いや、そうではなく、ただ単にぼくが無類の扇風機好きなだけな気がする。一年中扇風機を活躍させたい。