カレンダー

2021/05
      
     

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

不正を狙い撃ち

by 唐草 [2023/03/17]



 このサイトにBSAの広告が表示されることがある。BSAは企業によるソフトウェア不正コピーの撲滅を目指して活動している国際的権利保護団体。ざっくり言えば、不正コピー告発サイトだ。
 BSAの正式名称は、”BSA | The Software Alliance”。”B”がどこから湧いて出たのかよく分からないが、おそらく”GNU”と同じ再帰的頭字語。このオタク精神あふれる名称は、いかにもぼくのようなナードが好みそうだ。
 BSAの最大の特徴は、不正を告発すると報奨金が支払われるという点。もし務める会社が不正をしていたらボーナスを得られるかもしれないのだ。クソ野郎を売って社会正義を果たして収入が得られるなんて最高だ。
 この団体の活動に異議はないが、気になることが2つある。
 1つは、なぜここの広告枠にBSAの広告が掲載されるのかということ。広告は、掲載されたサイトの内容よりも個人履歴を優先して内容が決まる。ぼくが利用するここ以外の多くのサイトにもGoogleアドセンスが貼られているものの、BSAの広告が出る確率は低い。ほとんどがゲーム関連の広告。
 それなのにここには必ずと言っていいほどの確率でBSAの広告が出る。まるでぼくが不正コピーソフトを使っていると狙い撃ちをされた気分になる。当然心当たりはないが、それでも街中で不意に警察官と目があってしまったような気まずさが残る。
 もう1つ気になっているのが、BSAの広告が初めからCADソフトを指名していること。不正ソフトなんてOSからゲームに至るまでありとあらゆるものが存在している。それなのに、なぜあまり利用者が多くなさそうなCADを狙うのだろう?設計製造業界では不正ソフトが横行しているのだろうか?
 ぼくはCADにはノータッチ。価格もライセンスも形態も知らない。この機会に興味本位でCADソフトの値段を調べてみた。
 有名なAutodeskは、3年ライセンスで¥69,3000だった。ぼくが常日頃高いと文句を垂れるAdobeのサブスクの約4倍。高すぎる。これなら不正コピーしたくなる気持ちが分からなくもない。