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一番ヤバいときに

by 唐草 [2023/03/18]



 コンピュータが壊れるタイミングは、「壊れたら一番ヤバいとき」だとまことしやかに囁かれている。いわゆるマーフィーの法則だ。
 もちろん統計的には何の根拠もない与太話でしかない。もしこれが事実ならシリコンの塊であるPCは人間の精神状態を読み取ったり、あるいは乱れた心に同調するということになる。こっちの方がよっぽど怪談だ。
 その一方で、別の見方もできる。今やコンピュータは生活になくてはならない存在になっている。もはやコンピュータなしでは生きられない。つまり、365日24時間いつ壊れてもぼくらに致命的な障害をもたらすのだ。
 ヤバいタイミングで壊れるのではない。壊れたときは、いつだってヤバいのだ。
 冷静に考えれば、ぼくらの都合の裏をかいてコンピュータが壊れるわけがない。そう分かっているのだが、今日ぼくの目の前で起きた事実は客観的で理性的な判断を曇らせるのに十分なインパクトがあった。
 土曜日だというのに昼頃に仕事関係者からメッセージが届いていた。これだけでも嫌な気分になるというのに、メッセージの内容は最悪だった。それは、今日の花冷えの雨模様が心地良く感じられるほど。
 内容は、コンピュータが壊れて作業ができないというものだった。どう読んでも致命的にヤバい。
 雨降るオフの土曜日の昼に受け取るメッセージとしては、誰かの訃報の次に憂鬱になるものだ。これだけでもウンザリとした気分なのだが、壊れたコンピュータがあるのは職場のサーバ室の中。そこは申請をしないと土日には入れない場所。直しに行くだけでも平日の何倍もの労力が必要になる。
 よりによって土曜日に壊れるなんて最悪だ。まさにマーフィーの法則。
 と思うのはまだ早い。
 実はそのPC、明日(日曜日)納品の仕事で絶対に必要。これがないと納品ができなくなってしまう。そんな締切間際のトラブルなのだ。
 昨日までに故障したのなら何の苦もなく直せた。明日以降に壊れるのならば納品後なので知ったこっちゃない。
 なのになぜ、よりによって納品前日の今日に壊れるんだ。
 やはりシリコンは人の心を読むに違いない。