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懐かしの音が蘇る

by 唐草 [2023/03/22]



 YouTubeにアップロードできる動画の合計容量に制限はないので、分割すれば理屈上無限に動画をアップロードできる。これに着目してYouTubeを容量無制限のストレージとして使うアイディアが示された。
 容量無制限と言えどもアップロードできるのは動画だけ。だからGoogleドライブの代わりにはなり得ない。多くの人はそう考えるかもしれないが、ハッカー気質の人間はできないと言われていることに挑戦するのが大好き。あの手この手で本来とは異なる使い方を試みる。
 デジタルデータはどんな情報でも0と1で表せる。それは電気信号の0と1である必要はない。白と黒でも構わない。QRコードが身近な例だ。
 新しいアイディアは、QRコードを発展させたような方法だった。
 まずデータを白黒の巨大な2次元コードに変換する。それを同じ大きさに切り分け、1枚ずつ画像を並べて動画にする。こうすれば、どんなデータだって動画にできる。それは、QRコードがひたすら映し出される動画のようなものだ。
 こうして作られた動画は砂嵐にしか見えない。それでも専用ソフトに読ませれば復元できる。
 YouTubeにアップロードした動画は自動的に形式変換され、ノイズが乗ることもある。それを考慮して動画変換する必要があるそうだ。4K 60fpsならたくさんデータを載せられるというほど単純ではないらしい。
 もしこの方法が普及したらYouTubeは謎の砂嵐動画で埋め尽くされるかもしれない。その様子はサイコSFホラーのようで見てみたい。でも、そうはならいないだろう。この方法は容量が数倍になってしまい効率が悪い。また、YouTube側も簡単に対処できる。
 なにより動画よりずっと簡単な方法がある。
 データは音声にもなる。25年ぐらい前のインターネットを思い出せばいい。
 懐かしのモデム音。これは0と1が奏でる音。
 どうしてもYouTubeにデータをアップしたければ、データをモデム音に変換してアップすればいい。受話器があれば56kbpsで読み込める。21世紀にまさかのアナログモデム復権。最高にハックだな。