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0.3V

by 唐草 [2023/05/04]



 昨日、ちょっとしたタイムリープ体験をした。と言い張っているが、実際は電池が弱って正しくない時刻を指す時計に振り回されただけ。いつまでも間違った時間に振り回される訳にもいかない。時計を気にしなくてもよいGW中ですら困るんだから、来週までには絶対に電池を交換しなくてはならない。
 スマホの登場でコンパクトデジカメや携帯音楽プレーヤーといった小さな電子機器が身の回りから姿を消した。時計がスマホに取って代わった人もいるだろう。
 ぼくはガラケー時代から腕時計をしなくなっていた。だが、目覚ましのアラームだけはスマホに一本化できないでいる。今でもアナログ時計とスマホのアラームを併用している。
 スマホの電池切れによるアラーム不発を何よりも恐れている。電池切れだけじゃない、不意のフリーズも恐れている。要するにスマホは目覚ましに使うには複雑すぎる機器で、信用に足りないと感じている。
 そのため枕元には乾電池で動く昔ながらの単純な目覚まし時計を置いておかないと安眠できないのだ。
 さて、役目を果たせるように時計の電池を取り替えよう。必要なのは単3乾電池が1本だけ。きっと家のどこかにあるはず。と思ったものの、我が家には1本も単3乾電池がなく、見つかったのは充電式のeneloopだけだった。
 eneloopは便利で経済的な電池であるが、思いの外活躍の場面が多くない。起電力が乾電池の1.5Vよりわずかに低い1.2Vなことが原因。1.2Vというのは、いうなればヘタってきた乾電池と同じ。髭剃りだとパワー不足だったし、エアコンの高機能リモコンだと液晶表示が薄かった。
 そういう経験があるので、正確さが求められる時計にeneloopを使っていいものなのか自信が持てない。0.3Vの小さな差が時計を遅らせ、ぼくのことを寝坊させるかもしれない。
 時計の微妙な遅れなんてすぐには気づきにくい。遅れているかもなんて疑っていたらぐっすり眠れやしない。安眠のためには絶対的な信頼が必要。eneloopではなく、乾電池を使うか。
 たかが0.3V、されど0.3V。