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デジタルマトリョーシカ

by 唐草 [2023/05/08]



 GWに新しいMacのセットアップをようやく終えられた。セットアップが面倒だと書いたのは連休前のことなので、足掛け2週間近くかかったことになる。もちろん、その間ずっとMacに向き合っていたわけではない。
 散らばってしまったやる気のかけらを拾い集めては、少しずつセットアップを進めていた。1日1コマンドという感じの牛歩セットアップ。セットアップが終わる前に次のアップデートがやってきてしまいそうなペースだ。
 2週間前の段階では、どうして新しいコンピュータを前にしてもワクワクできないのか分かっていなかった。セットアップを終えた今ならなにがPCオタクのぼくの気分を盛り下げていたかよく分かっている。
 今回のセットアップは、いわばマトリョーシカを組み立てていたようなもの。同じことを何度も繰り返す。しかも、外側を作ってから内側を作るような面倒な手順。マトリョーシカのボトルシップみたいな感じとも言える。
 まず、ブラウザやオフィス、画像編集などのGUIアプリをインストールした。これが普通のセットアップ。その後、Webサーバとデータベースなどをコマンドからインストールする。そして、それらの設定を自分好みなものに書き換える。これでマトリョーシカの一番外側が完成。
 次に仮想化環境としてDockerとVMをインストールした。これでマトリョーシカの2層目が完成。この2つは双子の人形みたいな関係なので、どちらもほぼ同じようにセットアップしていく。
 DockerにはWebサーバとデータベースのコンテナをインストールして、設定を書き換える。VMには、2つのLinuxを入れて同じようにセットアップする。ここまでやってようやく仕事環境の準備が整った。
 改めて考えると各種環境にWebサーバとデータベースを延べ4回インストールしたことになる。そのいずれも異なる環境で同一の動作をするように設定している。
 この設定の煩雑さはMacだからというわけではない。ぼくの使うPCは、どれもほぼ同じ。こんな退屈なマトリョーシカだと分かっているからワクワクしないのは当然だ。