by 唐草 [2023/05/12]
先日、20年使い続けてきたデスクトップ壁紙画像の寿命が近いと書いた。劣化しないデジタル画像の寿命とは妙な話だが、限界が近いのは間違いない。画像のサイズがディスプレイよりも小さくなってしまう日が、すぐそこまできているからだ。
JPEG圧縮のノイズが入った画像を拡大して荒れが目立つ状態で使うなんてことは、ぼくには耐えられない。いよいよ新しい壁紙を探す時が来た。デスクトップ壁紙にふさわしい主張が少ない画像を探すのは簡単ではない。見つかっても、ディスプレイよりも小さかったら意味がない。
そこで、今どきのOSに内蔵されている壁紙画像のサイズを確認することにした。
Windows 10に初期設定されている青く輝くWIndowsロゴの壁紙は1920 x 1200px。Full HDより少し大きい程度。20年前のMacOSの壁紙より小さいことには驚きだが、もっとも使用されているFull HDに焦点を合わせた合理的な判断とも言える。
次にWindows 11。青いリボンみたいなものがグチャッとなっている画像は3840 x 2400px。Windowsは11から4Kを意識し始めたようだ。このサイズなら数年は使い続けられる。でも、JPEGなので等倍表示だと圧縮ノイズが目立ってしまう。すでに時代遅れ感が否めない。
20年前に2560 x 1600pxという当時の平均的なディスプレイの縦横それぞれ2倍の大きな画像を用意したApple。そんなAppleは、今や4Kより大きな5Kモニターを扱っている。果たして最新のmacOSに内蔵されている壁紙のサイズはいくつなのだろう?
滅多にアクセスしないシステムライブラリに潜んでいたのは、6016 x 6016pxという超巨大サイズの画像だった。劣化のないHEIF形式で保存されている点もAppleらしい配慮だ。
だが、ダークモードとライトモードの両方に対応できるように2枚一組になっているので、1ファイルで30MBもある。サイズが大きいだけあって容量も超巨大。
頭を抱えるほど大きいが、このサイズなら次の20年も乗り切れそうだ。