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蜂との戦い2023

by 唐草 [2023/05/17]



 昨年、我が家の軒下には20cm近くある大きなアシナガバチの巣がぶら下がっていた。巣には十数匹の蜂がうごめいていた。「蜂、多いよね」と呑気なことを言っている間にの出来事。よもや自分の家に蜂の巣が作られるなんて考えていなかったので、何度も蜂を見ていたにも関わらず発見が遅れてしまった。
 我が家は、餌台や身を隠せる小物を置いて鳥やトカゲ、虫の来訪を歓迎している。とは言え、実害のある生き物はお断りだ。当然、蜂は招かれざる客。アシナガバチのようにおとなしい蜂であってもだ。
 今年はGW前から蜂の姿に目を光らせていた。巣を作らせないだけではなく、近寄らせない。そう決意していた。
 アシナガバチに強い敵意を向けるのは、去年の恨みがあるからだ。我が家では毎年アゲハチョウの羽化を見守っている。去年は幼虫が大きくなると忽然と姿を消した。初めは食欲旺盛な鳥が、果敢にミカンの木にいる幼虫を狙っているのかと思っていた。しかし、鳥避けの粗い網の効果がないことに気づいたときには手遅れだった。
 幼虫が消えていたのは、アシナガバチに肉団子にされていたからだった。それが自然の摂理であっても絶対に許せない。
 昨年の仇とばかりにアシナガバチに敵意を向けて厳戒態勢を敷いている。今年こそはアゲハチョウを羽化させたい。
 今年は蜂対策としてミカンの木を不織布で包んだ。効果はあったようで幼虫が蛹になれるサイズまで育った。しかし、いよいよ蛹になろうと幼虫が不織布の外へ出始めた途端にアシナガバチがやってきた。
 どうしてアシナガバチは、食べ頃の幼虫が我が家の木に居ることを知っているのだろう。やはり、自然のリズムなのだろうか?羽化するまで、あと少しなのに!
 蜂を退治するために殺虫剤を使うとアゲハの幼虫まで死んでしまう。幼虫は、こちらの心配も己の身の危険も露と知らず蛹になる場所を探して動き回る。こうなっては、ネットで保護もできない。
 ここまで来て餌にされるのを待つしかないのか?それはイヤだ。虫取り網を買って、アシナガバチを1匹ずつ捕まえて駆逐するしかないのだろうか?
 蜂との戦いの火蓋が切って落とされた。