カレンダー

2023/09
     
30
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

デジタルドラッグ中毒

by 唐草 [2023/09/09]



 バッドステータスに薬物中毒があるのがBethesdaゲームの危険な魅力。バフアイテムを連続して使っているとその薬物の中毒になる。そうなると禁断症状を発症して、薬物が切れている時のステータスが下がってしまう。教育的な仕様だ。
 なお、ゲームには中毒の数でステータスアップする不道徳な特性があるので意図的に中毒になるプレイヤーも少なくない。薬中とアル中を併発したプレイヤーで溢れていたゲームもあった。
 ぼくはゲームの舞台が文明崩壊後であっても健康に生きるロールプレイをしている。倫理観のネジが吹き飛んだゲームの世界でも薬物には手を出さないように心がけている。ただし1つだけ例外がある。
 それが『Fallout』に出てくるメンタス・ベリーという薬。名前はメントスのパロディーだし、見た目もフリスクのような薄い缶に入っている。設定もミントのタブレットだ。
 モルヒネを想起させる痛みを感じなくなる薬物や、喘息用吸引器で一気に吸う薬物、どう見ても注射器の薬物に比べたら可愛いものだ。メントスやフリスクが好きなので、さらに抵抗は減る。
 メンタス・ベリーの効果は、賢さが上がることと壁の向こうの敵を透視できるようになること。賢さアップは理解できるとしても、透視は絶対にヤバい成分の効果だ。
 ゲーム内ではメンタスの効果が切れないように服用を続けている。通常、こんな使い方をしたら確実に中毒に陥る。しかし中毒防止のスキルを使って強引に健康を維持している。
 一方、現実世界でコントローラーを握っているぼくは、ゲーム内の手持ちのメンタスが切れることを恐れている。1つで10分間効果が持続するので、5個ぐらい持っていればその日は常に効果を得られる。
 それなのに手持ちの数が30個を下回ると不安で仕方がなくなる。常に60個は持っていないと気がすまない。この症状、ゲーム中のキャラクターではなく、プレーヤーであるぼく自身がメンタス中毒になっていると言っていいだろう。もし『STARFILED』にも同じ効果の薬を見つけたら絶対に依存するだろう。
 これがデジタルドラッグってやつか?