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リアの傷跡

by 唐草 [2023/09/19]



 自家用車を購入する際に外見デザインは、無視できない決め手の1つ。購入者は車の顔とも言えるフロントのデザインを見て「ライトがシャープで速そうだ」とか「グリルが大きくて力強い感じがする」とか思って、候補として同一線上に並んだ同じ価格帯で似た性能の車の中から1台を選ぶ。つまり、フロントの見た目は最後の決め手になるぐらい重要だということだ。
 とは言え、いくら自分にとってフロントが重要でも、残念ながら他人には関係のないこと。車に乗っている時に目に入るのは、自分の前を走る車のリアばかり。フロントはすれ違いざまに一瞬見るだけで、ほとんど意識に上らない。
 これまでにいったい何台のリアを見たのだろうか?
 他人の車のリアを見ていて、奇妙な傾向に気がついた。
 ワンボックスやハッチバックなどのテールゲート(バックドア)に縦に長い棒状の凹みのある車が少なくないことだ。
 見えにくい後ろだからぶつけてしまう人が多いのか?それとも、あまり目にしない後ろだから修理しないで放置されてしまうのか?ただ単にリアしか見ないので凹みの印象が強く残っているだけなのか?理由は分からないが、テールゲートの棒状の凹みは珍しいものではない。
 この凹みは、形と位置からして後方をよく確認せずにバックして道路標識等の支柱にぶつけてできた傷跡だと考えていた。
 だが、この仮説は間違いだった。
 バックで支柱にぶつかったとしたら、テールゲートより先にバンパーにぶつかるはずだ。しかし、多くの凹みはテールゲートのみでバンパーは無傷。バンパーとテールゲートの両方が凹んだのにバンパーだけしか直さないのも妙な話だ。
 ということは、バンパーより高い位置にある”なにか”にぶつけたことになる。
 いったい何にぶつけたのだろう?
 珍しくない凹みなので、ありふれたものにぶつけているはず。もしかしたらぼくだって目にしたことのあるものかもしれない。比較的向かって右側が凹んでいることが多いのもヒントかもしれない。
 でも、高さと形状にまったく見当がつかない。
 答が分からないのは悔しいが、それは安全運転の証だと前向きに考えておこう。