by 唐草 [2023/09/28]
『STARTFIELD』は、やりこみ要素が多くダラダラ遊ぶにはちょうどいい。先日も書いたように、多くの時間を宇宙船建造に費やしている。
その一方で、拠点建築だけは避けていた。
避けていたのは、同じく拠点建築のあるFalloutシリーズの苦い経験のせい。自由度が高いので、多くの時間を費やすことになるからだ。とは言え、時間がかかっても満足できる成果が得られるのならいい。しかし、そうならないことは過去の経験から明らか。ぼくは性能重視なので、四角い建物が格子状に並ぶ工場のような拠点しか作れないのだ。ガッカリな結果が待っているのは、自分が一番理解している。
それでも、やり込み完遂には建築を無視できない。退屈な拠点ができることを覚悟して建築を始めた。
そして、腹を抱えて笑い転げることになった。
建築は、現場に資材を運び込むところから始まる。その量はトン単位で、貨物船での運搬が欠かせない。ぼくは建築に備えて資材を貯めていた。その重量は10tを超え、貨物船に積めない。
だが、ぼくは10tの運搬を可能にする2つの穴を見つけた。
1つは、宇宙船の運搬重量に自キャラの荷物はカウントされないこと。
もう1つは、自キャラは無限に荷物を持てること。
つまり、2tしか運べない宇宙船でも10tの荷物を持った自キャラを運べるのだ。
ただし、自キャラは制限以上の荷物を持つとペナルティを負う。動くと大量の酸素を消費して酸欠ダメージを食らうのだ。そのペナルティ量は超過重量で決まる。
1,2kgだったら戦闘を続けることもできる。だが、10tともなると2歩で酸欠、10歩で死ぬ。当然ジャンプしても死ぬ。できるのは、ゆっくり歩くことだけ。ハッキリ言って、スペランカーより弱い。
もし人間が2本の足で10tも持ったら地面は割れる。リュックに10t入れたら重力の偏りが起きても不思議はない。でも、ゲーム内では何も起きない。リアルな映像だからこそ、やっていることの不自然さが際立つ。その姿に大笑い。
笑っていても操作だけは慎重。宇宙最強の戦士が酸欠に怯えながら這うように建築現場へと向かうのであった。