by 唐草 [2023/11/01]
先日購入したエコバッグを使おうと家で広げたら、防犯タグが付いたままだった。店員のミスだが、一様に店員だけを責められない。会計の様子をしっかりと見ていたら、その場で防犯タグを外していないことに気づけたはずだ。責任割合は店員7で、ぼくが3といったところ。
レシートを片手に店に戻って「外してほしい」と言うのが筋かもしれない。とは言え、そのために往復で数百円の交通費と2時間を費やすのは面倒だ。
どうにか自分で防犯タグを外したい。だが、防犯目的のタグを外すのは簡単ではない。それは、プラスチック製の防犯タグに刺さった金属のピンを引っ張ればすぐに分かる。
ネットを調べると、防犯タグを外す情報はたくさんあった。YouTubuには外し方実演動画さえあった。どのページでも「犯罪教唆ではない」的なことが大きく書いてある。言えば言うほど胡散臭い。
ネットには、ゴムやビニールを使ってピンを抜く方法、ハンマーやペンチでタグを破壊する方法、本来の外し方に近い磁石を使った方法が紹介されていた。どの方法が、もっとも製品を傷つけずに、そして手軽に外す方法だろう?
以前、アパレルで働いていた親戚に聞いたところ磁石を使って外すのが一番安全というアドバイスを貰った。プロの意見は素直に聞くべきだ。という訳で家で磁石を集めるところからミッションスタート。
まずは冷蔵庫でメモを留めている磁石を使ってみた。だが、なんの手応えもない。並の磁石ではダメそうなので、メタルラックにネットワーク機器を固定している強力な磁石を引っ張り出してきた。この磁石は、誤って指を挟んだら血豆ができたほど強力だ。
防犯タグに強力磁石を近づけると、プラスチックのカバーの中で何かが動いている感じがする。でも、どこに磁石を当てるのが正解なのかは分からない。
闇雲に磁石を当てながらタグの金属ピンをペンチで引っ張っていたら突然するりとピンが抜けた。あまりに突然だったので、まるでマジックのよう。
ピンは無事抜けてエコバッグは使えるようになった。
でも、どういう仕組みでピンが抜けたのか分からないので釈然としない。