by 唐草 [2023/11/15]
圧縮ソフト『7-Zip』のアイコンは、WIndows 11用でもずっと古いまま。まるで16bitの世界からやってきたドット感あるアイコンだ。時代遅れなアイコンを採用し続けている理由は互換性維持のためだろうか?
ドット感あるアイコンは懐かしくもあるが、美麗な高解像度のアイコンの中に並ぶと場違いな感じが半端ない。ぼくはドット絵に対して一家言があるからこそ許せない。
ドット絵は今でこそレトロの象徴だが、利用されていた当時は最先端だった。限られた色を複雑に組み合わせて対応していない色を表現する。ブラウン管でのにじみを計算してドットを置いていく。そういう職人芸の極地だった。
しかし最近のドット絵は、これらの技術を無視しているものも少なくない。言わば、まがい物のただの解像度が低い絵でしかない。そう考えているので、ドット感のある7-Zipのアイコンが気になって仕方がない。
Windowsのアイコンは簡単に置き換えることができる。自分でアイコンを用意すればドットなアイコンとはおさらばできる。とは言え、アイコンを自作するほどの労力は割きたくない。ぼくは現状を改善したいのではなく、臭いものに蓋をするように好みでないものを隠したいだけなのだ。
ぼくが感じているのに似た不満を抱えている人はきっといるはずだ。そう信じて、検索したらやはりたくさんいた。
そして、彼らの中にはぼくが惜しんだ労力を惜しまず発揮した人もいる。高解像度の代替アイコンセットはいくつかあったし、親切なことにアイコンを変更するソフトまで開発されていた。
やはり、最新のOSに16bitな香りのするアイコンを置くことへ抵抗を感じる人は少なくないようだ。
とは言え、わざわざソフトまで導入してアイコンを置き換えたいかと言われると微妙。どこの馬の骨とも知れない人が開発したソフトを入れてレジストリを書き換えることへの抵抗のほうが大きい。
7z形式なんてあまり見ないから変更しないでいいや。
近代的なアイコンは目の前まで迫っていたのに、安全を選ぶという口実で怠惰な選択をした。7-Zipは16bit精神最後の砦。